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「SNSの“黒歴史”実態調査」~黒歴史投稿は、3人に1人が経験アリ! 5人に1人は投稿からトラブルに発展

[2015/6/25 11:54]

 トレンド総研は、「SNSの“黒歴史”」に関する調査を実施、結果を発表しました。調査は15~39歳の男女500人が対象で、15~19歳、20~24歳、25~29歳、30~34歳、35~39歳でそれぞれ100人ずつ。

 ここで黒歴史とは、内容の恥ずかしさや痛々しさから、のちのち後悔したり、なかったことにしたいと思ったりする過去のSNSの投稿を指します。

 今回の調査対象者が日常的に投稿しているSNSは、「Twitter」(51%)、「LINE(タイムライン投稿)」(49%)、「Facebook」(45%)、「Instagram」(17%)、「ブログ」(11%)、「mixi」(11%)、「Google+」(8%)でした(複数回答)。

 利用層が特徴的だったのは「Twitter」と「Facebook」で、「Twitter」は20~30代では利用率が44%だったのに対し、10代の利用率は78%。逆に「Facebook」は10代の利用率28%に対して、20~30代の利用率は49%。

3人に1人は“黒歴史”持ち

 調査では、自分の過去のSNSの投稿を“黒歴史”だと認識したことがある人は32%で、3人に1人は黒歴史持ちということがわかりました。また、友人・知人の投稿を見て“黒歴史”になりそうだと思ったことがある人は49%。



 過去の投稿を“黒歴史”だと認識するようになったきっかけを調べると、「我に返って自分を客観視したこと」(77%)が最多。

 次いで、「離婚、恋人との別れ」(31%)や「結婚、新しい恋人との交際」(22%)、「就職、就職活動(転職、転職活動も含む)」(18%)の順に。投稿が“黒歴史化”するターニングポイントは、自分を客観視したことと、環境の変化の2つに大別できるようです。

 また、過去の投稿を “黒歴史”だと認識した後にどのようなアクションをとったのか聞いたところ、89%と大多数が「投稿自体を削除した」ことがあり、うち59%は「投稿自体を何回も削除した」ことがあると回答。

 何回も削除したことがある人は、20~30代では46%でしたが、10代では72%に上りました。削除以外のアクションとしては、「投稿の内容を編集した」(67%)、「投稿の公開範囲を限定した」(64%)なども。

 投稿の削除よりも抜本的なアクションとして、「投稿元のアカウント自体を削除した」人も43%と半数近くに上りました。アカウント削除経験のある人のうち、半数以上は「アカウント自体を何回も削除したことがある」(55%)と回答しています。

“黒歴史化”した投稿の内容は

 “黒歴史化”した投稿の内容で特に多かったのは「そのときの心情を表現したひとり言」(59%)で、続いて「恋愛に関するネガティブな内容」(34%)や「恋愛に関するポジティブな内容」(18%)、「仕事に関するネガティブな内容」(21%)などが並びました。



 “黒歴史化した”具体的な内容は、以下のようなものが上げられました。

「病んでいる様子がうかがえる迷走した内容のブログ。冷静になってから読み直して深く後悔した」(23歳・女性)
「受験生時代、心が不安定だった上に彼氏ともなかなか会えず、病んだツイートをしていたのが恥ずかしい」(18歳・女性)
「恋人と喧嘩して感傷に浸っている投稿。悲劇のヒロイン気取りの内容で、冷静になったときに痛かった」(33歳・女性)
「若さゆえの万能感と正義感にあふれたブログ記事。改めて見たら純粋に恥ずかしかった」(20歳・男性)
「美容室でカットした後に投稿した自撮り。振り返って見たら、美人でも可愛くもないのに投稿したことが恥ずかしくなって削除した。自撮りは自分の残念な顔をさらしているだけだと後悔した」(26歳・女性)

5人に1人が、投稿が原因のトラブルを経験

 自分の投稿が原因でトラブルが起こったことが「ある」人は19%と、5人に1人。

 トラブルの内容は、「SNSでつながっている友人・知人からSNS上で批判・中傷を受けた」が48%で最多。次いで「投稿内容が友人・知人に知られて信用をなくした」(27%)、「インターネット上でストーキング行為を受けた」(15%)、「投稿内容が職場に知られて上司・同僚などからの信用をなくした」(10%)と続きます。

 具体的には、以下のような例があがっています。

「SNSでこっそり悪口を書いたら本人に知られて、喧嘩になった」(15歳・女性)
「テストの結果を何気なく投稿したら、友人から『自慢か』と叩かれた」(21歳・男性)
「別れた彼氏の悪口をFacebookに書いたら、共通の友達からの信用をなくし、友達付き合いがなくなった」(34歳・女性)
「ブログで書いた記事に対してしつこくコメントをつけてくる人がいた」(28歳・女性)
「SNSに仕事の愚痴を投稿していたら同僚に知られてしまったようで、一時期、職場で悪い噂がたった」(38歳・男性)

SNSのリスクを「理解・意識している」が73%

 SNSのトラブルでは、炎上状態になるとアカウントを削除してもスクリーンショットが出回るなど、ネット上から情報を完全に削除することが難しく、新しく知り合った人にも検索によって知られてしまうといった、まさに消せない“黒歴史”になってしまうことも。

 こうしたリスクを理解しているか、さらに情報発信の際に意識できているかどうかについては、73%の人が「理解しており、情報発信の際に意識できている」(73%)と回答。

 理解していて、ふだんは意識していても、何かに夢中になったり感情的になったときに、つい黒歴史になりそうなことを書いてしまうのが人間というもの。感情的になっている時は、一時SNSへ書くのを控えるよう心がけるといいかもしれません。

[ネタとぴ編集部]