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KADOKAWA・DWANGO、2016年春に通信制の「ネットの高校」を開校へ~より自由に、得意分野を伸ばせる教育を目指す

[2015/7/9 14:50]

 株式会社KADOKAWA・DWANGOは、新たな教育事業として、高等学校設立に向け準備を開始したと発表しました。

 KADOKAWA・DWANGOがこれまで提供していた“エンターテイメント性”“IT技術”を活用して、デジタルネイティブ時代の子供たちに向けて「ネットの新しい高校」設立を目指すとしています。

 高校は単位制による通信制(広域)の高等学校とする計画。KADOKAWA・DWANGOは今年3月、すでに沖縄県に学校設置等に係る計画書を提出し、現在審査中とのことです。

 2016年初春に双方向学習Webサービスをリリースし、2016年春に「ネットの高校」開校を目指しています。

 KADOKAWA・DWANGOでは、通信制高校新設を決めた理由として、生徒を取り巻く環境がインターネットの普及によって変わっているのに教育システムや教育方針が高度成長期から変わっていない点を指摘。また、学齢期の子どもの人口は減少し続けているのに、不登校の生徒が高止まりしていることを挙げています。


 新設するネットの高校では、「これからの未来を担う生徒が、より自由に、自身のやりたいことを見つけ、得意分野を伸ばせる環境をつくります」としています。

 具体的には、同社の強みであるITを活用して、時間や場所を問わない動画学習や、双方向性をそなえた学習プラットフォームを提供。各業界のプロによる課外授業や地方自治体と連携した職業体験を実施することで、早期に社会で役立つスキルを身につけることを目指します。

 また、早期に社会性を身につけるため、全国の地方自治体と連携して様々な職種での職業体験の実施を計画。職業体験を通じて社会でのリアルなつながりを構築し、若手の人材不足とされている地方とのマッチングも図りたいとのことです。


ITを活用した教育イメージ図


[工藤ひろえ]