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マイクロソフトの技術サポートを騙る架空請求詐欺サイトにご注意!~流暢な日本語で対応するなど巧妙な手口

[2015/8/27 18:58]

 ESETセキュリティ製品を扱っているキヤノンITソリューションズは、マイクロソフトの技術サポートをかたる架空請求詐欺サイトが確認されたとして、注意を喚起しています。

 詐欺サイトは、PCでウイルスを検出したので対策ソフトを購入するよう、日本語ウェブページと日本語音声で促します。さらに、詐欺サイトに記載の国内電話番号に電話すると、流暢な日本語で対応するなど、本物のコールセンターと信じさせるための巧妙な手法が使われているそうです。


確認された詐欺サイト。ページの色づかい、アイコン、フォントなどもマイクロソフトのサイトに似せていて、電話サポート(実際には詐欺グループ)に電話をかけさせるよう、電話番号がぱっと目につくところに配置されています


 今までこうした詐欺は、主に英語圏がターゲットにされていました。ところが、昨年10月には同じような詐欺がスペイン語に対応したことがESETエスパーニャで確認されました。

 今回確認されたサイトでは、日本語で語りかけてきて電話の詐欺に誘導されるため、PC上での複雑な操作を回避して電話をかける人が、詐欺被害に遭うおそれがあります。

 これまで、詐欺サイトでは日本語の記述が自動翻訳的で、日本語としておかしい点が見受けられることが多かったのですが、詐欺グループも日々研究と進化をしているようです。

 今回確認された手口は電話に誘導する点から、PCに詳しくない人を狙う意図があると思われます。自分は大丈夫と思っても、周囲の人にこういう手口があると知らせることが予防につながります。周りの人から“パソコンの先生”と頼られている方は、身近な人に「最近はこんな手口がある」と教えてあげてください。

[工藤ひろえ]