明日から電車の優先席付近でも携帯電話の電源を切らなくてOK!~関東・甲信越・東北エリアでも解禁
もともと科学的根拠が薄いと指摘されてきた、電車の優先席付近での携帯電話の電源を切るマナー。優先席付近で携帯電話を使っていたことで、腹を立てた他の乗客に殴られるといったトラブルも起こっていましたが、明日10月1日からは関東・東北の37鉄道会社の車内で、優先席付近でも携帯電話の電源を切らなくてもよくなります。
実際にはすでに優先席に座った人が全員スマホを操作しているといった風景が普通に見られますが、優先席付近での使用が原因でのトラブルも起こっているだけに、オフィシャルに利用が認められたことはトラブル防止に役立ちそうです。
今回の変更は、5月23日に総務省が発表した、「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針の改訂」にもとづくもの。総務省の調査で、3cm以内の距離で一部のペースメーカーに影響が見られたものの、携帯電話実機による実験では影響が見られなかったとしています。
総務省の指針改訂を受けて、9月17日にJR東日本など鉄道会社37者が「優先席付近における携帯電話使用マナーを『混雑時には電源をお切りください』に変更します」という共同リリースを発表しました。
なお、西日本ではすでにJR西日本など関西鉄道協会の25社局が同様の発表を行い、7月1日から優先席付近での携帯電話使用が解禁となっています。
明日からは優先席付近でも混雑時以外はスマホなど携帯端末の利用がオフィシャルに認められた形になりますが、鉄道各社は車内での通話は他の乗客の迷惑になるため、引き続きマナーとして控えるよう呼びかけていくとのこと。イヤホンを装着してのスマホゲームなどはOKでも、通話はNGなので引き続きご注意ください。
なお、明日から優先席付近でも携帯電話の使用が解禁となる鉄道会社は以下の通りです。
青い森鉄道株式会社
阿武隈急行株式会社
伊豆箱根鉄道株式会社
えちごトキめき鉄道株式会社
江ノ島電鉄株式会社
小田急電鉄株式会社
関東鉄道株式会社
京王電鉄株式会社
京成電鉄株式会社
京浜急行電鉄株式会社
埼玉高速鉄道株式会社
相模鉄道株式会社
しなの鉄道株式会社
芝山鉄道株式会社
首都圏新都市鉄道株式会社
新京成電鉄株式会社
西武鉄道株式会社
仙台空港鉄道株式会社
仙台市交通局
多摩都市モノレール株式会社
秩父鉄道株式会社
千葉都市モノレール株式会社
東京急行電鉄株式会社
東京地下鉄株式会社
東京都交通局
東京モノレール株式会社
東京臨海高速鉄道株式会社
東武鉄道株式会社
東葉高速鉄道株式会社
箱根登山鉄道株式会社
東日本旅客鉄道株式会社
北総鉄道株式会社
株式会社ゆりかもめ
横浜高速鉄道株式会社
横浜市交通局
株式会社横浜シーサイドライン
IGR いわて銀河鉄道株式会社