定額制動画配信サービスの利用率は11.8%~「無料のコンテンツで十分」という人が半数近くを占める
インプレス総合研究所は、NTTコム リサーチと共同で、動画配信、電子書籍、音楽配信の定額制サービス利用に関する調査を実施。調査結果を発表しました。
調査によると、動画配信の定額制サービスの利用率は11.8%。電子書籍の5.7%、音楽配信の6.4%と比べて利用率が高くなっています。
逆に、1年以内の都度課金の利用率を見ていくと、動画配信の4.0%に対して、電子書籍では9.8%、音楽配信では8.6%と、電子書籍・音楽配信の方が利用率が高くなっています。電子書籍・音楽配信では、ほしいものだけ個別に購入する派が多いようです。
定額制サービスの利用意向のない人や興味を示さない人にその理由を聞いたところ、動画配信を利用しない理由では、「無料のコンテンツのみで楽しめる」が47.4%でトップ。約半数の人が、ネット上に違法アップロードされた動画も含め、無料で見られるもので十分と考えていることがわかりました。Youtubeに代表される、動画共有サイトの影響が大きいと見られます。
一方、電子書籍、音楽配信では、ともに「そのコンテンツに興味はない」と回答した人が最多。とくに電子書籍では56.1%と高く、雑誌などでは「興味のあるものだけ買いたい」という意向が強いようです。
動画配信では、2011年後半からHuluやdTV(当時のサービス名はVIDEOストア)などの定額配信サービスが次々に開始され、今年9月にはNetflixの日本上陸、Amazonプライム・ビデオ開始が話題になりました。
電子書籍・電子雑誌でも、携帯電話キャリアなどで定額制サービスが提供されています。音楽配信でも、国内事業者によるAWAやLINE MUSICなどに加え、2015年7月にはApple Music、9月にはGoogle Play Musicが開始されるなど、月額サービスが続々登場しています。