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LINEが仕様変更、“クローンiPhone”でも覗き見が不可能に~合わせて登録メアドとパスワードの管理を呼びかけ

[2016/2/23 13:41]

 ベッキーさんと「ゲスの極み乙女」川谷さんの不倫報道で、ユーザーから不安の声が上がっていたLINEが、複数端末からのアクセスができないよう仕様変更を行ったと発表しました。

LINEの仕様変更のお知らせ

 以前からLINEは1台のスマホ端末でしか利用できない仕様になっていましたが、これまでは特定の条件を満たした場合のみ、複数スマホからのアクセスが可能になっていました。

 LINEによると、条件は以下の3つ。


(1)アクセスの対象となるiPhone端末を物理的に保有し、当該端末の認証パスワードがわかっていて、パスワード解除ができる状態であること、

(2)その上で、PC(Windows/Mac)を用意し、当該端末からiTunesアプリケーションを使ってPCとiPhoneを物理的につないでバックアップ操作を行うことができる環境下にあること、

(3)さらに、別のiPhone端末を用意し、当該端末のバックアップデータを展開し、LINEアプリを起動できた場合


 上記の条件をすべて満たすケースというのは、たとえば、iPhoneの端末を買い換えた場合がこれにあたります。

 旧端末をパソコンでバックアップし、旧端末のバックアップをそのまま新端末に書き戻した場合、いわゆる“クローンiPhone”ができ、新・旧2台の端末で閲覧が可能になっていました。

 今後は、上記の3条件を満たしても、複数端末からのアクセスができなくなります。

メールアドレスとパスワードの厳重な管理を呼びかけ

 LINEは仕様変更のお知らせで、合わせて、LINEに登録のメールアドレスとパスワードの管理を徹底するよう呼びかけています。

 LINEは他のWebサービスと同様、本人確認の手段として、メールアドレスとパスワードを使っています。

 記者も利用していますが、LINEはパソコン用のソフトもあり、LINEに登録したメールアドレスとパスワードが一致すれば、パソコンでもLINEを利用することができます(新規登録はできません)。

 この場合、パソコンからの利用があったことがスマホのLINEに即時通知されますが、LINEから通知されてすぐ見たとしても、パソコンからのアクセスを停止するまでの間に、トークの内容などにアクセスされてしまう可能性があります。

 スマホのLINEは一度登録してしまえば、起動のたびにパスワードを要求されることもないので、簡単なパスワードを登録している人は、この機会に他人が類推できないパスワードに変更しておくことをおススメします。

LINEはApple Watchでも利用できます。飽きたApple Watchをそのへんに放置したりしないようご注意。機器と、登録メールアドレス・パスワードの管理はユーザーの責任です
[工藤ひろえ]