リンゴVSスイカはスイカの圧勝? Apple Payが遅すぎて、乗降客の多い日本の自動改札では使い物にならないと話題に
2ちゃんねるでApple Payのスレッドが立ったことをきっかけに、Apple Payの話題がまた盛り上がっています。
Apple Payはアップルが提供するモバイル決済サービスで、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアに続き、今年2月に中国でサービス提供を開始しました。
Apple Payは、iPhone 6/6 Plus以後のiPhoneで搭載されている非接触型の決済サービス機能。クレジットカードや銀行カードなどの情報をiPhoneに登録することで、iPhoneをかざして決済ができる仕組みです。
日本でもApple Payサービス開始? という噂の発端は、2月に国内で行われたマスターカードのイベントで、今年後半にマスターカードが非接触のソリューションを提供する予定というスライドの後にApple Payと書かれたスライドが飛ばされたとITジャーナリストの林信行氏がツイートしたこと。
これをギズモード・ジャパンが「iPhoneでピッのApple Pay、日本は今年度後半にサービス開始?」と記事で報じたことから、日本ではスマホ決済ができないiPhoneユーザーの期待が盛り上がっていました。ここまでが2月中旬の話です。
2ちゃんねるで立ったスレッドでは、ギズモード・ジャパンの記事URLとともに、ロンドンの情報を発信するメディア「LONDONIST」がYouTubeで公開した、実際にApple Payを使ってロンドンの地下鉄を利用する動画のURLも添えられていました。
この動画を見ると、iPhoneは数秒間、自動改札のセンサー部にかざしておく必要があり、Suicaをはじめとする日本の交通系カードに比べて決済が遅いことが話題に。
Apple Payはタッチから決済完了まで約5秒かかると言われており、遅い理由としては、クレジットカードの決済システムを利用しているためではないかと指摘されています。
店頭でクレジットカードを使う時も、決済まで何秒か待たされるというイメージがありますよね。クレジットカードは、そもそも1分で何十人もが通過する日本のラッシュアワーに対応するといった利用は想定されていない仕様のため、Apple Payではそこがボトルネックになると推測されています。
ネットでも導入への期待は高いものの、「5秒もかかるんじゃ改札でピッは日本では無理」の声が多数
Apple Payについて、Twitterでは、「時代が動いています! wepayなど、海外の決済手段が日本でも台頭するかもしれませんね!」、「とうとうApple Pay 始動!!! ポケットにiPhoneだけでどこにでも行ける未来…」といった期待の声が多く聞かれます。
一方で、「約5秒かかる」との情報を見たり、「LONDONIST」の動画を見たユーザーからは、「5秒もかかったら論外だわ。 Apple信者だけどPayはまだ使い物にならんな」、「改札で5秒も止まられたらイライラするだろ」、「5秒…。行列の絶えない改札で『奴はApple payだ!狩れ!』とかなりそうだ」などなど、約5秒は遅すぎて日本の駅では使いものにならないとの声が多数あがっています。
中には、「5秒が遅いとか信仰心が足りないんだよ」といった“Apple信者”をからかう声も。
Suicaでは、決済に要する時間は0.2秒。Suicaでは、ソニーが開発した非接触型ICカード技術「FeliCa」が採用されていますが、FelicaでもJRの要求仕様であった0.2秒を実現するのが技術的に最も難関だったと言われています。
ただし、Apple Payには、導入時のコストが圧倒的に安いという利点があります。Apple Payが提携するSquareの初期費用はわずか980円。個人営業の商店などでも導入しやすいことから、日本でのサービスが始まれば、商店やレストランなどから利用が広がっていく可能性があります。