EU本部のあるベルギー・ブリュッセルで、空港と地下鉄駅で爆破事件～欧米メディアはこぞって特集を組んで報道中
ベルギーのブリュッセルで、空港とEU前の地下鉄駅で爆発事件があったことが海外で大きく報道されています。 ベルギー警察は3月18日に、ブリュッセルで、昨年11月のパリ同時多発テロの実行犯として国際手配されていたサラ・アブデスラム容疑者を含む5人を逮捕したことが報じられたばかり。
BBCによると、空港の2回の爆発で11人が死亡、81人が負傷。EU前の地下鉄駅の爆発では15人が死亡、55人が負傷。合わせて死亡者26人、136人の負傷者が出ているもようです。
地下鉄駅の爆発の原因は不明ですが、連続爆破テロの可能性が高いと指摘されています。現在、ブリュッセルの公共交通機関はすべて運行を停止、空港も閉鎖中とのことです。
また、CNNは、ヨーロッパの国際列車ユーロスターのロンドン―ブリュッセル間の運行も停止中と報道しています。
空港の2度の爆発は、1回目は出発ロビーのアメリカン航空カウンター付近で自爆テロ、2回目は空港内のスターバックス付近で、こちらは時限装置の可能性があるとBBCが報じています。
ベルギーのブリュッセルにはEUの欧州委員会などEUの主要機関があります。市内は現在最高レベルの警戒体制が敷かれ、ベルギー政府は住人に戸外に出ないよう指示しているとのこと。
爆破テロと見られる爆破事件の死亡者は、11人、13人、17人、18人、26人など報道される数字も一時混乱していましたが、3月22日（火）22時現在は、CNN、ABC News、BBCなど主要メディアが揃って、空港と地下鉄駅の爆破事件を合わせた数字で「少なくとも26人が死亡」と伝えています。
爆破事件を受けて、欧米の複数報道メディアがネットでもニュースの生中継を実施。ロシアのメディア「Russia Today」は空港の検問所近辺からYouTubeでライブ配信中。映像は検問所近辺を行き来する人や車がたんたんと映っているものでしたが、時折響くけたたましいサイレンからは現地の緊張が伝わってきました。現在は生中継を終了しています。
イギリスのBBC放送やアメリカのCNN、ABC Newsは特集ページを設け、ネット生中継なども行っています。日本のニュースメディアよりも情報が速く、また大きく扱っているため、より速く詳報を知りたい場合は、海外メディアのチェックをおすすめします。なお、以下のリンクはCNN日本語版を除き、英語サイトとなります。