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Twitter、ツイートの140文字制限をちょっぴり拡張~「@ユーザー名」を文字数としてカウントしないなど4つの変更

[2016/5/24 23:00]

 Twitterは、ツイートの140文字制限を少しだけ緩和することを発表しました。「@ユーザー名」や画像などが文字数カウントされなくなり、その分、1つのツイートでつぶやける文字数がちょっぴり増えることになります。変更は今後数カ月の間に適用される見込み。

 2006年にサービス開始したTwitterは、当初はテキストだけのサービスでしたが、写真や動画、ハッシュタグ、Vineなどが利用できるサービスに進化してきました。さらにここ数カ月で、投票機能や、GIF検索、タイムライン上でのPeriscopeの視聴にも新たに対応しました。

 それでも、ツイートできる文字数は合計で140文字という部分は変わりませんでしたが、今回10年かたくなに守ってきた140文字制限が少しだけ拡張されることになります。

 今回の変更は、4月の決算報告時にTwitter社の創立者兼CEOのジャック・ドーシー氏が表明した「サービスの見直し」の一環とのこと。ネットでは、140文字制限を撤廃するのではという憶測も流れ、140文字制限のままがいいかどうかといった議論も交わされましたが、そこまでの大幅な変更にはなりませんでした。

 今回の変更されるのは、以下の4点になります。

(1)返信ツイートの変更

 誰かのツイートへの返信の際、ツイート冒頭に表示されていた「@ユーザー名」が文字数としてカウントされなくなります。そのぶん、ツイートにもっとメッセージを入れられるようになります。

 返信ツイート内では「@ユーザー名」は表示されなくなりますが、つぶやいたツイートの表示方法はこれまでどおり。基本的には元のツイートの送信者と返信者、それに双方をフォローしている人のタイムラインへ表示されます。検索した時にも検索結果に表示されます。

「@ユーザー名」の部分が、ツイートの文字数としてカウントされなくなります。そのぶん余計に文字が書けるというわけ
返信がタイムラインに表示される範囲はこれまでと変わりません。返信がタイムラインに表示されるのは、元のツイート主と返信した人、それに両方をフォローしている人になります。図ではAさん、Dさんは片方しかフォローしていないので、返信はタイムラインに表示されません。ただし、返信が通常の公開ツイートであれば、フォローしていなくても検索すれば誰でも見ることができます


(2)添付ツイートの文字数カウント変更

 写真、GIF画像、動画、投票、引用ツイートをした場合、現在は24文字分がカウントされています。今後は、画像などを入れてもこの24文字分がカウントされなくなります。140文字に含まれなくなるので、そのぶんテキストを入れられるようになります。

(3)自分のツイートのリツイート&引用が可能に

 自分のツイートをリツイートしたり、引用したりが簡単にできるよう、自分のツイートにもリツイートボタンが表示されるようになります。この場合にも、引用部分は文字数にカウントされません。

現在は、自分のツイートはリツイートできません。印をつけたリツイートのアイコンがオフになっているのがわかります。変更後は、自分のツイートをリツイートしたり引用したりが可能に。「大事なことなので2回言いました」が可能になるわけです


(4)「@ユーザー名」ツイートも「. @ユーザー名」同様にフォロワーに表示されるように

 特定のユーザー宛のツイートを他の人にも見て欲しい時、これまでは「@ユーザー名」の前に「.」を入れて、「.@ユーザー名」の形でツイートしていました。

 この「.」を入れる方法がTwitterに慣れていない人にはわかりにくいことから、今後は「@ユーザー名」で始まるツイートも普通のツイートと同じように自分のフォロワーに表示されるようになります。

 変更はこれから数カ月の間に行われる予定。今回、実装前に発表したのは、APIを利用している開発者への告知も兼ねているから、とのことです。

こちらのお話は、日本向けのTwitterブログおよび @TwitterJPからのツイートにて本日11時過ぎにご案内予定です。また、開発者向けブログ(英語)も本日夜に更新されることになっています。

[工藤ひろえ]