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写真で食事内容を自動判別するソニーの技術が、食事管理アプリ「あすけん」に搭載~3億レコード超のデータを、ディープラーニングとマシンラーニングで3年以上改良

[2016/6/20 19:48]

 グリーンハウスの子会社、ウィットが開発・運営している食事管理アプリ「あすけん」に、ソニーが開発した食事画像解析技術を採用したことが発表されました。

 Androidアプリ(4.0以上推奨)利用ユーザーのうち、プレミアムサービス(税込300円/月額)利用、およびプレミアムサービスお試し期間(サービス利用開始から7日間)中のユーザーが利用できます。なお、iPhoneアプリ(iOS 8.0以降推奨)への搭載は、現在開発中で近日リリース予定とのこと。

 今回搭載された技術は、2012年よりPCブラウザ版で登場した「あすけん」に蓄積された、会員約80万人、3億レコード超のデータ(2016年5月末現在)と、ソニーの深層学習(ディープラーニング)の採用を含む機械学習(マシンラーニング)技術で、3年以上にわたる研究・改良を行なったとのこと。

 それにより、自動判別できる料理の種類の大幅な増加と、判別精度の向上を実現したことで、スマートフォンアプリ版の「あすけん」に搭載し、一般ユーザーの方への公開を開始したそうです。

 食べた料理の写真を撮影し「あすけん」に登録すると、個別の料理が写っている領域を自動的に判別。個別の料理に対して、「ご飯」・「味噌汁」・「魚料理」などの料理の内容を自動的に推測し、10万種類以上のメニューデータベースから、判別結果に基づいてより詳細なメニューの選択肢が提案されます。

 推測された料理内容からカロリーをはじめとする14種類の栄養素の過不足を算出。その分析結果を基に、栄養士監修の食生活改善アドバイスの自動提示が行なわれ、ユーザーの健康増進やダイエットをサポートすることが「あすけん」の最大の特徴です。

[古川 敦]