無線LAN内蔵SDカード「Eye-Fi」の旧製品が9月16日にただのSDカードに~まだAmazonなどで購入可能なので要注意!
無線LAN機能を内蔵したデジタルカメラ用SDメモリーカード「Eye-Fi」の「Eye-Fi Pro X2」とそれ以前の製品ユーザーに、日本法人アイファイジャパンから「あなたの Eye-Fiカードに関する重要なお知らせ」をメールが配信されています。
メールは「Eye-Fi Pro X2」または、それよりも前の世代の製品を2015年3月以前に購入したユーザーを対象に、「2016年7月6日より、旧製品ラインのサポートを停止。2016年9月16日には、対象製品が利用している主要サービスの一部が停止される」と通知し、「それまでに全てのお客様には製品の使用をやめていただきますようお願いいたします」と使用の取り止めを呼びかけています。
その理由として、「対象製品に使用されている主要テクノロジーの一部が時代遅れとなりつつあることを受け、2015年よりサポート終了(EOL)の手続きを開始しました。当時としては最先端のものでしたが、時代の流れとともに脆弱性を露呈するようになった」と説明しています。
【対象製品のリスト】
Eye-Fi 1.0の製品ラインおよびEye-Fiプレミアム購読が影響を受けます。2016年9月16日をもって、以下の製品は利用できなくなります。なお、Mobi、Mobi ProとEyefi Cloudの製品およびアプリケーションは引き続き利用できます。
[Eye-Fi 1.0製品]
オリジナルpre-X2の全製品 (オリジナル、ホーム、共有、探索、ビデオ共有、ビデオ探索、プロ)
4GB Geo X2
4GB Connect X2
8GB Explore X2
8GB Mobile X2
8GB Pro X2
16GB Pro X2
Visioneer X2
Sandisk X2
Eye-Fi Windows デスクトップソフトウェア (Eye-Fi センター)
Eye-Fi Mac デスクトップソフトウェア (Eye-Fi センター)
iOSのEye-Fi アプリ
AndroidのEye-Fi アプリ
Eye-Fi センターウェブアプリ (center.eye.fi)
2016年7月12日現在、「Eye-Fi X2」などはAmazonなど通販サイトで新品で購入することが可能な状態ですが、同社では「2012年にX2製品ラインの販売を徐々に停止し、最終バージョンが米国の正規販売経路を通して販売されたのは2015年3月です。それ以降も一部の製品は第三者やアフターマーケットの転売者によって販売されていましたが、正規販売経路を通じて購入された製品の保証期間は、既に失効しております」として、2015年3月以降に購入した製品は正規品ではないとの立場です。
なお、9月16日以降は、Eye-Fi Centerアカウントの作成および既存のEye-Fi Centerアカウントへのログインはできなくなり、Eye-Fi Centerのアプリをインストールすることはできるものの、アカウント作成やログインは利用できずアプリは作動しなくなります。
「ダイレクトモード」については使える可能性があるものの、サポート終了前に設定しないと使えなくなります。使えた場合でも、PC/Mac/iOS/Androidアプリのサポートも終了するため、OSのアップデートなどでアプリが動かなくなれば、使用できなくなります。
結果的に、9月16日以降は普通のSDカードとしてしか利用できなくなると思ったほうが良さそうです。
なお、同社が解説している公式コミュニテイでは「Eye-Fiは他のサポーターとクライアントを失った(Eyefi you have lost another supporter and client)」というスレッドができて、「私のカードはまもなく遅い普通のSDカードになってしまう」という嘆きの書き込みに、「単なる遅いSDカードではなく、早くバッテリが無くなるカードだ」と、“うまいこと言う”展開になっています。