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TwitterがNGワード機能を搭載! 「嫌がらせ」に対処する機能を強化~ツイートの問題報告にも差別や嫌がらせなど具体的な選択肢

[2016/11/16 11:53]

 Twitterは「嫌がらせ」への対処を強化すると発表しました。具体的には、以下の3点を実施します。

1)特定のアカウントからのツイートを非表示にできるミュート機能を拡大。特定のキーワードやフレーズ、および特定のTwitter上での会話をミュートできるように変更。

2)ツイートからの報告部分を変更し、具体的な嫌がらせ報告項目を追加。

3)サポートチームへの教育を強化し、社内の関連ツールやシステムなどの改善を進め、迅速な対処を可能に。

 Twitterではすでに特定アカウントからのツイートを非表示にできるミュート機能を搭載しています。今回はこのミュート機能を拡大。

 特定のキーワードやフレーズを非表示にできるミュート機能を利用することで、たとえば、目にしたくない差別用語を含むツイートが表示されないようにするといった利用が可能になります。

設定でクオリティフィルターをONに
ミュートするキーワードやフレーズを入力します
ミュートするキーワードやフレーズを追加すると、その言葉を含むツイートは表示されなくなります

 指定したキーワードを含まないツイートや、ブロックやミュートしたくない友人のツイートでも、ツイートの応酬が喧嘩のようにエスカレートして「もう見たくない」というときは、特定の会話だけをミュートすることができます。

不快な会話をまるっと非表示にすることもできるように

 ツイートの「問題を報告する」という機能は従来からありましたが、報告時に選択する問題点をより具体的に。「特定の人物に嫌がらせをしている」、「人種、宗教、性別、考え方などを誹謗中傷または差別している」といった項目が選べるようになります。

 これにより、ネットいじめや差別の扇動ツイートを運営側がより早く把握でき、報告が多く上がったツイートやTwitterアカウントについては、アカウント凍結などの対処もよりスムーズに行われるものと思われます。

  社内教育も強化し、文化や歴史的背景が関する嫌がらせに関する特別セッションを含め、Twitterのサポートチームへのトレーニングを定期的に行うことにしたとのこと。

 さらに、ユーザーから寄せられた報告により効率的に対処できるよう、社内のツールやシステムの改善も引き続き行っていくとのことです。

 Twitterでは公式ブログで今回の対処の背景について、以下のように説明しています。

 「ここ数年、いじめやハラスメントを含め、インターネット上での嫌がらせが大きく増えています。このために、Twitterを含めたさまざまなサービスをご利用されなくなる方もいらっしゃいます。誰かの嫌がらせのために、ひとつのもの事をさまざまな視点から見るせっかくの場が失われるのはとても残念です。人間の尊厳をも害することにもなるインターネット上の嫌がらせには立ち向かわなくてはなりません。」

[工藤ひろえ]