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スティーブ・ジョブズの思い出に捧ぐ~Appleが過去20年を450枚の製品写真で振り返る写真集「Designed by Apple in California」

[2016/11/16 13:12]

 Appleは11月15日(現地時間)、Apple Designの過去20年の記録を450枚の製品写真で振り返る、ハードカバー写真集「Designed by Apple in California」の発行を発表しました。

 「Designed by Apple in California」は11月16日(水)発売。サイズ違いで2種類の写真集が発売されます。

大小2つのサイズで発売される写真集「Designed by Apple in California」

 サイズと価格は、小が10.20×12.75インチ(約26×32cm)で2万800円、大が13×16.25インチ(33×41cm)が3万800円。日本、オーストラリア、フランス、ドイツ、香港、韓国、台湾、英国、米国のApple公式サイトと、一部のApple Storeでの限定販売となります。

「Designed by Apple in California」。大は3万800円、小は2万800円

 「Designed by Apple in California」と題した写真集は、1998年のiMacから2015年のApple Pencilまでの製品を網羅。Appleのデザインチームが20年以上にわたって、革新を続ける中で使用してきた材料や技術についても記録しています。

 1998年のiMacは、一度はAppleを追われたスティーブ・ジョブズ氏が復帰後に陣頭指揮を取って開発したもの。Apple復帰後のジョブズ氏の足跡をたどる写真集でもあり、Appleでは「この写真集はスティーブ・ジョブズの思い出に捧げるもの」としています。

 撮影担当は、写真家アンドリュー・ザッカーマン氏。あえて簡素なスタイルで撮影されたという450枚の写真は、Appleのデザインプロセスと共に、製品の完成形も写し出しています。

 写真集出版について、Appleの最高デザイン責任者 ジョニー・アイブ氏は以下のようにコメントしています。

 「純粋に、人類にとって素晴らしいものを作ろうという考えが、スティーブを突き動かした最初のきっかけでした。そのことは、今でもAppleが未来を考える際に、私たちの理想と目標であり続けています。この写真集は、私たちのチームが何年にもわたってデザインしてきた多くの製品を丁寧に集めて紹介することを意図して作られました。各製品がどのようにして、そしてなぜできたのかということをご理解いただけたら、また、デザインを学ぶ生徒さんにとっては教材としても活用いただければと願っています。」

 また、本の前書きでアイブ氏は以下のように述べています。

「これはデザインブックではありますが、デザインチームやクリエイティブプロセスあるいは製品開発についての本ではありません。これは私たちの仕事を客観的に表現したものであり、そのことが結果的に私たちが何ものなのかということを伝えています。この本は、私たちの働き方、価値観、関心、そして目標を描いています。私たちは常に何を語ったかではなく何を為したかによって評価されたいと思ってきました。」

 「Designed by Apple in California」は大小サイズのどちらも、特別な製造工程で作られた、金箔つや消し銀縁を施して専用染色された紙に、8色分解と低ゴーストインキを使って印刷されています。亜麻糸で製本されたハードカバーのこの写真集の開発には8年という年月がかけられたというから驚き。

 価格は小2万800円、大3万800円とかなりお高いですが、想い出はプライスレス。Appleの製品開発の足跡を辿りたい方&手許に残したい方は、Apple公式通販かApple Storeでポチッとどうぞ。

[工藤ひろえ]