ルービックキューブを0.637秒で揃えるロボット世界記録が誕生!瞬きしてると見逃す動画も公開
ルービックキューブを637ms(1,000分の637秒)で解く世界記録が誕生しました。この記録は「electronica」見本市において、ロボット「Sub1 Reloaded」がドイツの半導体メーカーのインフィニオンのチップの助けを借りて達成したもので、AURIXマイクロコントローラもこの記録達成に貢献したとのこと。
ルービックキューブに関しては、ハンガリーのエルノー・ルービックが30年前に発明して以来の最短記録で、人間ではルーカス・エッター氏の4.9秒がギネス世界記録に認定されています。
ルービックキューブの色の付いた正方形の組み合わせは4,00京通り以上存在し、もし地球の表面にこの数のルービックキューブを置けば、キューブの重なりは275層に達し、地球は約20mの厚さのルービックキューブで覆われることになります。
「Sub1 Reloaded」は、モータ制御のパワーは運転支援システムに使用されているものと同様のAURIXファミリーのマイクロコントローラが担っています。クロック周波数200MHzでリアルタイムの動作を保証するには大きなデータ処理速度が必要で、このような能力を持つことにより、車両が障害に接近したときに安全かつ確実にブレーキを掛けることができるとのことです。
ボタンを押すことによって動作が開始し、センサーカメラのシャッターが開き、次いでそれぞれの正方形の位置が検出されます。正方形は世界キューブ協会(WCA)の規定に従ってあらかじめシャッフルされています。マシンのコンピューティングチップが最速の解法を見出し、必要なコマンドをパワー半導体に送り、この「筋肉」がキューブの各面に1個ずつ置かれた合計6個のモータを超高速で作動させ、再び停止させるまでを1秒以内に完了。
ルービックキューブのパズルを解くには、さまざまなアルゴリズムがあり、最も良く知られているものとしてはフリードリヒ法ですが、同社でこのマシン構築にあたったアルバート・ビアー(Albert Beer)氏は手数を減らすことにはこだわらず、あくまで最短時間での解法を目指したとのこと。