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“SNS・ネットいじめ”をエゴサーチ! 無料の個人向け風評対策アプリ「SWAG for Personal」リリース~「氏ね」「市価としようよ」「肝い」などネット用語にも対応

[2017/4/7 18:29]

 株式会社METHODは、iOS用の個人向け風評対策アプリ「SWAG for Personal」をリリースしました。利用は無料。Android用については現在開発中とのことで、追ってリリースされる予定です。

 「SWAG for Personal」は、キーワード検索するだけで、ネット上のネガティブな書き込みを手軽に検索できるアプリ。子どものネットいじめや個人商店の評判など、気になることについてキーワード設定するだけで風評被害を検索することができます。

検索キーワードや対象サービスを設定。Twitterなどは30分ごとに通知するよう設定できます

 ネット上に書き込まれた情報は、基本的には残り続けます。1つの悪意ある書き込みによって、仕事やプライベート、人間関係など、生活のあらゆるものが壊されるおそれも。

 「SWAG for Personal」では、自分の名前やコミュニティ名など、検索したいキーワードを設定するだけで、キーワードに関する書き込みの検索結果から、上位100件が一覧で表示されます。

 「氏ね」→死ね、「市価としようよ」→シカト(無視)しようよ、「肝い」→気持ち悪いなど、ネット独特の用語や言い回しについても、人口知能により検索が可能とのこと。

 炎上リスクの高い「2ちゃんねる」、「Twitter」、「Yahoo!知恵袋」は、通常のWeb検索ではすべてを網羅することができず、悪口などが書かれていても発見するのが難しいことがあります。

 株式会社METHODによると、「SWAG for Personal」を利用することで、アプリ内の検索エンジンからあらゆる媒体を一括検索可能とのこと。2ちゃんねるやTwitter、Yahoo!知恵袋、爆サイ.com、各種ブログサービスなども検索できるとしています。

 「SWAG for Personal」では、アプリ内で削除申請方法についても解説。専門知識がない人でも、運営者に対して削除申請することが可能だとのこと。

Twitterや2ちゃんねるを監視。接客態度などについて悪評が書かれていないか、個人商店などでも利用可能
Yahoo!知恵袋も監視可能。削除申請の例文などもアプリ内で参照できます

 「知らぬが花」という言葉もあり、ネット上の風評については実生活に影響が出ていない限りは、あまり検索しない方が気持ちよく過ごせる気もしますが、現在は就職・転職の際に採用側がネット検索で人となりを調べることも多いので、就活・転職活動をする前に一度検索しておく方が良さそうです。

 実際には、他人の誹謗中傷よりも、就活に利用しているメールアドレスや実名で、本人が未成年飲酒や喫煙など“痛い”情報や写真を公開してしまっていることが多いもの。「SWAG for Personal」のようなエゴサーチアプリの利用だけでなく、各サービスの自分のアカウントをチェックしておくと安心です。

 ちなみに、2ちゃんねるについては削除申請をすることで、少なくとも風評の一部(氏名など)が事実で、本人が気にしているという「答え合わせ」になってしまう面があります。また、削除申請しても削除してもらえない場合が多く、申請したことで“祭り”に拍車をかけたり、利用しているプロバイダーやIPアドレスを相手に知られるだけという結果になることも。2ちゃんねるに限っては、消したいからといって性急に削除申請することはおススメできません。見過ごせない誹謗中傷を受けた場合は、まず警察に相談してみるのもひとつの手です。

[工藤ひろえ]