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SNS利用者動向調査、LINEは「癒されたい甘えん坊さん」、 Twitterは「他人と距離をおく甘えん坊さん」、 Instagramは「感性派」、Facebookは「視野を広げたい体験派」

[2017/5/10 15:33]

 ブランドコンサルティング事業を手がける株式会社リスキーブランドは「SNS利用者動向」調査を実施、結果を発表しました。

 調査対象は15~64歳の日本人男女で世帯年収300万円以上。同社が2008年から実施している生活意識調査MINDVOICE調査のパネル約4,000サンプルを対象としています。

 また、調査では日常的に利用しているアクティブユーザーを対象としていて、登録しただけであまり利用していないようなユーザーは含まれません。

LINEは癒されたい甘えん坊さん、Instagramは感性派?

 調査では、LINE、Twitter、Instagram、Facebookの各SNS利用者の価値観特性をチェック。

 LINEユーザーの価値観特性の上位には「甘えたい」「癒されたい」「ロマンチック」といった項目が。続いて、「容貌への関心」、「論理よりも感覚」などが上がっています。これらの特性から、LINEユーザーを「癒されたい甘えん坊さん」と分析しています。

 Twitterユーザーの価値観特性の上位には「甘えたい」「他人は他人」「IT関与」といった項目があがり、「刹那主義」「流行先取り」が続きます。「甘えたい」がトップなのはLINEと同じですが「他人と距離をおく甘えん坊さん」なのかもしれません。

 Instagramでは、「デザイン至上主義」「容貌への関心」「流行先取り」などが上位にあがり、“見た目重視”な傾向が顕著。次いで、「視野を広げる」「センス優先」などの項目が上がっています。こうした傾向から、調査ではInstagramユーザーをおしゃれな「感性派」と分析しています。

 ビジネスのつながりが多い印象のあるFacebookでは、「視野を広げる」「体験したい」「社交性」「ユーモア力」「創造性」が上位。Facebookは、社交的で「視野を広げたい体験派」が積極的に利用したいSNSのようです。

LINE、Twitter、Instagramは好調。Facebookは頭打ち

 調現在最も多くのアクティブユーザーがいるのはLINE。今回の調査では、調査対象の全国15~64歳の48%がアクティブユーザーという結果に。全年代で、2人に1人は日常的に利用しているということになります。

 次にアクティブユーザーが多いのはTwitterで、全国15~64歳の25%を占めます。Twitterは2015~2016年にかけて伸び悩みましたが、2017年には再び上昇基調に。調査では、Twitterで動画配信サービスが強化されたことが影響しているのではと分析しています。

 Facebookのアクティブユーザーは全国15~64歳の18%。2015年の20%をピークに2016年では19%、2017年では18%と漸減傾向が見られます。10代(15~19歳)に限ると、2013年の30%から2017年には18%まで減少。若年層でのFacebook離れが顕著になっています。

 Instagramのアクティブユーザーの数は全国15~64歳の13%。Facebookよりもやや少ないものの、この数年では最も伸長率が高くなっています。とくに15~29歳の若年層でのアクティブユーザー率の増加が顕著で、2015年には8%だったのが2017年では25%と約3倍に。画像・動画中心のSNSのためTwitterよりも炎上することが少なく、芸能人の情報発信がInstagramにシフトしつつある点も影響しているかもしれません。

[工藤ひろえ]