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ガイアックス子会社が、LINEでいじめ通報・いじめ相談サービスの提供を開始、2018年1月から~チャットボットで受け付け、そのまま専門家に相談できるLINEトークを利用したサービス

[2017/12/26 17:20]

 アディッシュ株式会社は、SNSアプリのLINE上でいじめ通報や相談に応じるサービスの提供を2018年1月中旬より開始します。

 アディッシュ株式会社は、株式会社ガイアックスの子会社。インターネットモニタリング、ソーシャルアプリサポート、カスタマーサポートなどの事業を展開しています。

 スクールガーディアン事業部では、学校非公式サイトのインターネットパトロールサービスを公立校・私立校含め、のべ約3,400校に提供し、2015年から、スマホでいじめの匿名通報ができるアプリ「Kids’Sign」も中。今回のLINEを利用したいじめ通報・相談サービスは、こうした事業で得た技術やノウハウを活用して提供するとしています。

 いじめ問題では、教師にいじめを訴えること自体がいじめのエスカレートにつながることも。中には、教師がいじめを黙認したり、助長しているような解決の難しいケースもあります。

 アディッシュのサービスは学校や自治体向けに提供されているため、LINEのいじめ通報・いじめ相談についても、学校や自治体向けに提供することになると思われますが、導入されると相談のハードルが下がりそうです。

 2018年1月中旬より提供するLINE上のサービスでは、ふたつの窓口を設けます。

 ひとつは通報と相談の双方を受付ける窓口。子どもの通報を、自社開発したチャットボットツール「hitobo」(ヒトボ)が自動で応答・受け付けします。さらに、自分の悩みを相談したい、話しを聞いてもらいたいなど、子どもたちが希望すると、LINE上で有資格の相談員が対応します。

 もうひとつは、通報専用窓口。友人のトラブルを学校へ知らせたいといった通報を、学校や教育関係者に代わって、LINE上の通報窓口で「hitobo」が受け付けます。

 アディッシュ株式会社では、LINEでの相談窓口の対応者が有資格者であることで、少しでも子どもの心に寄り添い、悲惨な事件がなくなるお手伝いができるよう、今後も取り組みを拡大していくとしています。

LINEトークで子どもから直接相談を受け、チャットボットの自動相談から、専門家へつなぎます
いじめ当事者ではなく、友達が被害を受けている場合も相談可能
[工藤ひろえ]