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新しいハラスメント「フォトハラ」って? SNS写真の無断投稿、無断タグ付けは8割弱の人が不快に感じている~「フォトハラスメントに関するアンケート調査」結果発表

[2018/1/19 13:36]

新しいハラスメント「フォトハラスメント」とは?

 他の人と一緒に撮った写真が、無断でSNSにアップされて困った経験、ありませんか? こうした行為は「フォトハラスメント」(フォトハラ)と呼ばれ、新しいハラスメントとして問題になりつつあるようです。

 スマホの普及でいつでもどこでも写真を撮ってSNSにアップする現代では、何も悪いことをしていなくてもネット炎上に巻き込まれるなど、“タグ付けフォト爆弾”の被害を受ける可能性があります。また、ネットで公開された写真は、詐欺サイトやアダルトサイトなどで勝手に使われてしまうおそれも。

 「モラルハラスメント相談サポート」サイトを運営する日本法規情報株式会社は、「フォトハラスメントに関するアンケート調査」を実施、結果を発表しました。調査の有効回答数は759件で、男性347件、女性412人件。

 調査を行った日本法規情報によると、記念撮影のつもりの写真が無断でSNSにアップされ、自分の情報と関連付けられてしまうというトラブルが増えてきているとのこと。SNSに写真を投稿し、一緒に撮影した人をタグ付けすることで、その人のことを詳しく調べ、情報を得ることが可能になったことがその背景にあるとしています。

 今回の調査では、仲の良い人であっても無断で写真を投稿されることは「ハラスメント」だと感じ、不快に思う人が8割近くに上ることがわかりました。


「フォトハラスメント」の認知度は約4割

 調査の結果、フォトハラスメントを「知っている」と回答した人が40%、「知らない」と回答した人が60%でした。約4割が「フォトハラスメント」という言葉を認知していることになります。

「フォトハラスメント」を知っていますか?

 許可なく、自分の写真をSNSやネットに投稿されてしまうことについては、76%と8割弱の人が「フォトハラスメントである」と回答。仲の良い友達や同僚でも、勝手にSNSに写真を投稿されることを不快に思う人が多数いることがわかりました。

本人に無断で写真をアップするのは「フォトハラスメントだと思う?」


フォトハラスメントは「プライバシーの侵害」と感じる人が4割超

 無断でSNSに写真をアップすることがハラスメントにあたる理由を聞いたところ、「プライバシーの侵害に値するから」と回答が最も多く、47%で半数近くに上りました。

 自分の顔写真がネット上に上がることで、どこの誰に自分の情報が行き渡ってしまうかを不安に感じ、“無断投稿はプライバシー侵害”と思う人が多数いることがわかりました。

 2番目に多いのが「写真を悪用されるかもしれないから」で28%。3割弱の人が写真を悪用されることに不安を抱いていることになります。実際に若い女性の場合は、SNSなどで公開した写真が、勝手にアダルトサイトや風俗情報で使われてしまうおそれもあります。

 次いで、「どんな写真が投稿されているか不安を抱くから」18%、「写真を撮られることが苦手だから」5%、という理由が上がっています。

無断での写真アップがハラスメントだと思う理由
[工藤ひろえ]