「アレクサ、本を読んで」。Amazon Alexaの読み上げ機能がKindle本に対応! 音声でスリープタイマーをセット、寝る前に本を読んでもらうことも可能
Amazon.co.jpの提供するスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズで、Kindle本の読み上げができるようになりました。
Kindleストアで購入した本や、定額読み放題サービスのKindle Unlimitedの本、Prime Readingの読み放題対象の本などが、「アレクサ、本を読んで」などと呼びかけることでEchoが読み上げてくれます。
テキスト主体の小説や実用書などは、はおおむね読み上げに対応していますが、Kindle本でもコミックや絵本、写真集などグラフィック主体の電子書籍は非対応。また、アダルト商品も対応していません。
EchoにKindle本を読み上げてもらう方法は、以下の3つ。読んでいる途中の本は、つづきから読み上げてもらうことができます。
1)「アレクサ、本(あるいは Kindle本)を読んで」と呼びかける
Kindleライブラリにある一番最近ダウンロードされたタイトルを最初から読み上げます。Alexaの読み上げ機能を一度使用すると、次からは一番最近読み上げたタイトルの続きを再生します。
2)「アレクサ、『(タイトル名)』を読んで」と書名をあげて呼びかける
例:「アレクサ、『仕事は楽しいかね?』を読んで」
3)Alexaアプリを使用して、Kindle本を検索・選択する
① Alexaアプリのメニューから「ミュージック&本」を選択
② 「本」のセクションからKindleを選択
③ ドロップダウンメニューから端末を選択した後、Alexaで読み上げ可能な本の中から希望の書籍を選択。選択後自動的に再生
読み上げの操作は、「アレクサ、止めて/再開して」や「アレクサ、早送り/早戻しして」、「アレクサ、次の章/前の章に行って」など、音声による呼びかけで操作できます。
また、就寝前には「アレクサ、X分/時間でスリープタイマーを設定して」とスリープタイマーをセットし、寝る前に本を読んでもらうことも可能。
読み上げ機能にどの本が対応しているかは、Alexaアプリまたは本の商品詳細ページで確認できます。
Alexaの読み上げ機能では、Kindle本の「銀河鉄道の夜」(宮沢 賢治/青空文庫)、「変身」(フランツ・カフカ/青空文庫)、「なるへそ」(池井戸 潤/Kindle Singles)、「仕事は楽しいかね?」(デイル・ドーテン/きこ書房)、などのKindleストアの人気のタイトルをはじめ、幅広く対応しています。
合成音声による読み上げのため、スムースとは言い難く、また感情のこもった読み方は期待できませんが、ながら作業で聞いてざっくり頭に入れたいときなどは便利そう。
なにより、視覚障害者の方には、ボランティアが本の区切りを入力するなどの作業が不要で、幅広い本が読み上げてもらえるため、福音となりそうです。
現状では聞きやすいとは言い難い読み上げですが、Amazonでは、Alexaの日本語読み上げ機能を一層向上させ、没入感のある読み上げ体験の実現を図っていくとしています。