1mの高さから15回落としても割れない! スマホなど用のカバーガラス「Gorilla Glass 6」が発表~全く新しいガラス組成で従来の最大2倍の性能向上
コーニングインコーポレイティッドが18日、1mの高さから粗い表面に15回落下しても破損しない、最新のガラス技術「Corning Gorilla Glass 6」を発表しました。同社は10年前からモバイル機器向けに最もタフなカバーガラスを提供してきた実績を誇り、「Gorilla Glass 6」は、過去最高の耐久性に優れたカバーガラスとしています。現在、「Gorilla Glass」は全世界60億台以上のデバイス、45社以上のOEMに採用されています。
ヴァイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのジョン・ベイン氏は、「消費者にとって、スマートフォンは生活により欠かせない製品となっている一方、落として傷をつけてしまう機会も増えています。カバーガラスに対して、より卓越した保護性能がこれまで以上に強く求められるようになっているのです。Corning Gorilla Glass 6は、Gorilla Glass 5を改良し、従来より更に高い位置からの落下にも耐えられるようになりました。しかし、もっと重要なポイントは、複数回の落下にも優れた耐久性を発揮するよう設計された点です」と語っています。
世界中で実施されたToluna消費者調査によると、ユーザーは年平均7回電話を落とし、そのうち半数以上は1m以下の高さからである、という結果が出ており、カバーガラス性能を向上させる為に、コーニングの科学者は全く新しい材料を開発・設計し、複数回の落下という課題に取り組んだとしています。
1mの高さから粗い表面に落下させるラボテストの結果、「Gorilla Glass 6」は、平均で15回の落下でもカバーバラスの破損を免れ、これは「Gorilla Glass 5」から最大2倍の性能向上で、同一条件の試験において、ソーダライムやアルミノシリケートなどを用いた競合ガラスは1回目の落下で破損したとのこと。
コーニングスペシャリティマテリアルズ、テクノロジー・プロダクトディベロップメント、ヴァイスプレジデントのジェイミン・アミン博士氏は、「Gorilla Glass 6」の強さの秘密について、「Gorilla Glass 6は、全く新しいガラス組成により成り立っています。そして、その新しいガラス組成は、化学強化を実施する事により Gorilla Glass 5よりも大幅に高い圧縮応力レベルが得られる事が可能となります。また、より優れた衝撃耐性を実現しています。落下による破損は確率的現象であり、圧縮応力強化を図ることで、複数回の落下事象にも耐え得る確率を平均的に高めることが可能になりました」と解説しています。
なお、「Gorilla Glass 6」は、現在複数の顧客による評価が行なわれており、今後数カ月中に市場に登場する予定としています。