クリスマス時期のオンラインショッピング、消費者の半数以上が「怪しいサイトでも安価なら購入」と回答! 脇が甘くなりがちな時期のネットショッピングにご注意
サイバーセキュリティ事業を展開する米国マカフィー社は、「12月病(ホリデーストレス、クリスマス・ブルー)」に関する調査結果を発表しました。
調査は、米国に住む18歳から55歳までの成人2,472人を対象に実施されたもの。公共Wi-Fiの普及など、日本とはやや事情の違う面もありますが、共通する部分も多そうです。
消費者の半分以上が、安く購入できるなら知らないWebサイト利用に「抵抗がない」
調査によると、公共Wi-Fiなどを利用してオンラインショッピングしたり、怪しいオンラインショップから商品を購入したりするなど、“危険を顧みない”オンラインショッピングの利用者が51%にも上りました。
回答者の79%は、ホリデーショッピング期間は金銭的ストレスが高まりがちだと回答。また、回答者の53%はこのストレスによって、オンラインショッピング中に不注意になりがちだと回答しました。
日本でも米国でも、年末年始を控えた時期に出費がかさむのは同様のようです。
オンラインショッピングの場合、ショッピングサイトの安全性などのセキュリティリスクよりも、より安く購入することに注意がいってしまいがち。
今回の調査でも、消費者の56%が「お金を節約することができるなら、よく知らないWebサイトを利用することに抵抗がない」と回答しています。
さらに、回答者の31%は、「より安く買えそうなら、疑わしいメールのリンクをクリックすることがある」と回答しています。
調査結果から、マカフィーはこのシーズンのオンラインショッピング利用者は、ID盗難や金銭的な損失につながる恐れがある危険な買い物のリスクについて注意を払うよう注意を呼びかけています。
具体的には、多忙だったりいろいろな出費のストレスで頭がいっぱいになってしまいがちなこの時期、以下の3つに注意してほしいとのこと。
公共Wi-Fiを使っての決済に注意!
1つは公共Wi-Fiを使った接続。公共Wi-Fiを利用しての決済では、知らないうちに個人情報やクレジットカード情報を悪意の第三者に覗かれるおそれがあると指摘。VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用するよう推奨していますが、日本ではVPN利用はIT関連企業の社員などを除くと、あまり一般的には利用されていません。
年末年始は帰省や旅行の移動時など、公共Wi-Fiを利用する機会が増えますが、ネットショッピングの決済時は公共Wi-Fiの利用は避けておいた方が安心です。
おいしい話で興味を引こうとするフィッシングメールに注意!
サイバー犯罪者が被害者を“引っ掛ける”最も簡単な方法の1つは、「ホリデー特価」や「出荷通知」などと称したフィッシングメールを使用して、メール中のリンクをクリックさせることです。
こうした怪しいメールのリンクをクリックすると、マルウェアの自動ダウンロードが始まったり、個人情報を盗むための不正サイトにアクセスしてしまったりします。
近年では有名企業やサービスを名乗る“なりすましメール”が増えています。こうしたメールを受け取った場合、マカフィーでは、メールのリンクをクリックするのではなく、企業やサービスのトップページへ直接アクセスして、特価情報などを確認するよう呼びかけています。
セキュリティ対策を
3つめは、やはりセキュリティソフトやアプリの導入などの、セキュリティ対策を推奨しています。セキュリティ対策用の有料ソフトやアプリだけではなく、無料のソフトやアプリも多数あります。
ただし、無料のセキュリティソフト配布を装って、ウイルスをダウンロードさせるサイトも存在します。このため、無料ソフトやアプリを導入する場合はあらかじめ評判を調べて、実績と定評のあるセキュリティソフトを選んでおくとリスクは小さくなります。