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スタンガン付きiPhoneケースが誕生! 相手を約2分行動不能にできる「Yellow Jacket iPhone 6/6s(7&8にも対応) case」が日本上陸

[2019/3/6 20:53]

 米Yellow Jacket, LLC社が考案した護身用iPhoneケース型スタンガンの日本総代理店であるPODが、「Yellow Jacket iPhone 6/6s(7&8にも対応) case」を、リアル店舗とオンライン(直販・卸売)で販売開始しています。現在販売されているカラーはブラック・オレンジで、価格は29,000円(税込)。なお、18歳未満は購入及び使用できません。

放電イメージ
The only Self Defense Phone Case - Yellow Jacket
現在販売されているカラーのブラック・オレンジ

 「Yellow Jacket iPhone 6/6s(7&8にも対応) case」は、iPhone 6/6s(及び7&8)のケースとして装着し、いざという時にはスタンガンとして身を守ることができる防犯グッズ。

 「Yellow Jacket」の発明者は銃を所持する暴漢に遭い、幸い命は無事だったものの、銃を突き付けられたことで心に大きな傷を負いました。そこで「銃や刃物ではなく、誰もが持つことができ、とっさの危険からも自分を守れるものはないか」と考え抜いた結果、発明したものが「Yellow Jacket」とのこと。

 POD代表の神薗氏は、友人の娘さんが痴漢に遭って外出できない時期があったことを知り、その友人から「娘が安心して外出をできる商品を探して欲しい」と頼まれて世界中を探していたところ、「Yellow Jacket」と出会ったそうです。

 「Yellow Jacket」があれば、とっさの危険からも自分を守れるのではないかという思いから、日本における販売を決意、「Yellow Jacket iPhone 5/5s case」の取り扱いを開始したとしています。その後、友人の娘さんも通常の生活を送ることが出来るようになったため、販売を終了しようと思っていたところ、多くの継続販売の要請受け、今回「Yellow Jacket iPhone 6/6s(7&8にも対応) case」の販売を決意したとのこと。

 「Yellow Jacket iPhone 6/6s(7&8にも対応) case」は、セパレート式のケースを採用。通常はiPhoneの保護ケースのみで使用することでコンパクトに使え、夜道など危険性を感じる時にスタンガン機能付き充電ケースを合体させると、いざという時にはスタンガンとして身を守ることができます。

 iPhone 6/6sだけでなく7&8にも対応していますが、iPhone 7&8で写真撮影する場合は、iPhoneカバーケースからスタンガンケースを外さないと、ケースが写りこむので注意が必要です。

 スタンガンケースはUSB充電式で、モバイルバッテリとしてiPhoneを1回満充電できます。スタンガンの威力は950,000V。スタンガン安全装置は、3ステップの安全対策で誤作動を防止しているとのこと。また、アメリカ・オーストラリア・カナダモデルとは、本体に貼られた安全指示表示ステッカー・パッケージ・取扱い説明書の日本語表示、PL保険加入、3カ月間の日本保証などが異なります。

 サイズと重量は[iPhoneケース]が約12.7×約6.6×約1.3cm(出っ張り部分を含まない)で約25g、[スタンガンバッテリーケースとのドッキング時]が約14.2×約6.6×約2.4cm(出っ張り部分を含まない)で約120g。原産国は中国。暴漢にスタンガンを奪われるのを防止する「ストラップ」、スタンガン充電バッテリーの充電用USBコード、ヘッドホン延長コードが付属します。

付属品

 「スタンガン」とは、内部電源回路で高電圧を発生させ、電極部に相手を接触させることで、暴漢などの相手の神経網を強烈に刺激して、電流を流すことで行動不能にさせるもの。実際に使用しなくても威嚇効果や戦意喪失にも効果がありますが、付随的に、痛みによるショックや心臓発作など、電気の直接的な作用ではない要因により気絶する可能性もあるため、むやみに使用すると危険です。

 ドラマなどではスタンガンで人を簡単に気絶させる描写がありますが、現実では市販のスタンガンで気絶することはほとんどなく、一時的(約2分間)に身動きを止めるのみに留まります。また、不正に出力を改造されたものの危険性が危惧されていますが、「Yellow Jacket iPhone 6/6s(7&8にも対応) case」は経済産業省 輸入販売許可を受けた商品であり、偶発的な放電を防ぐ機構も備えるなど、安全性に考慮して開発されているとのこと。

 暴漢に襲われた際には、まずはスタンガンを空中で放電することで相手を威嚇し、人通りのある場所に移動して身の安全を確保。それでも暴漢が追いかけてくる場合には、相手にスタンガンを押し当ててスタンガンのスイッチを押すと、神経網を強烈に刺激して、電流が流れた瞬間から体の制御が利かなくなり行動不能にさせます。その隙に、危険から退避する時間を確保します。

[古川 敦]