登録者数4,400万人の「LINE Pay」が日本でのサービスを来年4月で終了 PayPayへの移行機能も提供予定~10周年の節目をひかえ、PayPayに一本化を決定
LINEヤフーとLINE Payが13日、日本国内のモバイル送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」を2025年4月30日(水)までに順次終了すると発表しました。両社は「LINE Payユーザーの皆さまには、これまでの長年にわたるご愛顧心より感謝申し上げます」と感謝しています。なお、タイと台湾の「LINE Pay」はサービス終了の対象外で、継続されるとのことです。
日本国内の「LINE Pay」の決済サービスは、一部を除き2025年4月下旬まで利用できます。なお、新規のユーザー登録に関しては、2024年11月下旬までが予定されています。また、今後希望するユーザー向けに「LINE Pay」の残高をPayPay残高に移行できる機能の提供が予定されています。「PayPay」へ残高を移行することで、「PayPay」の加盟店での支払いなどを引き続き利用できます。
なお、「LINE Pay」サービス終了後(2025年5月以降)の「LINE Pay」の残高に関しては、LINE Payアカウントの種類を問わず、資金決済法第20条第1項、および第61条第5項に基づくユーザーへの払い戻しを予定しているとのことです。
LINEユーザーなら誰でも簡単に始めることができる送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」は、2014年12月から日本国内で開始。サービスの提供開始以来、オンライン・オフラインでの多様な決済手段の提供に加え、送金サービスやシームレスな本人確認サービスなどが幅広い層のユーザーに支持され、2024年5月時点で国内登録者数は4,400万人を超えています。
2024年12月には「LINE Pay」のサービス提供開始から10周年という節目をひかえ、次の10年を見据えた事業の展開とユーザーへの提供価値を模索する中、LINEヤフーは、グループシナジーの拡大に向け事業を再編し、重複していた事業領域を一本化するなど金融領域において経営資源の選択と集中を進め、「LINE Pay」を取り巻く環境の変化やLINEヤフーグループとしての最適な経営資源の配分などを検討した結果、国内の送金・決済サービス領域は「PayPay」に一本化し、国内における「LINE Pay」サービスを終了することを決定したとしています。
なお、両社の提供サービスが重複するため、LINE PayからPayPay株式会社への事業譲渡は行なわず、希望者への残高移行のみを実施予定で、一部事業についてはLINEヤフーに継承するとのことです。