ミクシィがモンスト公式のガチャ動画の編集で謝罪~オーブ所持数124個を24個に変更、ユーザーへの配慮のつもりが裏目に
スマホゲーム「モンスターストライク」(モンスト)を運営するミクシィは、YouTubeの公式動画で編集を行っていたことを認め、公式サイトでユーザーに謝罪しました。
問題となったのは、10月7日に公開したYouTubeモンスト公式チャンネルの動画「【ガチャすぐプレイ】モンスト女子部!無敵だよー、ほんとだよー!『ろあ』と『プリンセス・ノッコ』に挑戦!【モンスト公式】 」(現在は問題箇所を修正済み)。
ガチャを引く様子を動画に収めたものですが、モンスト運営者がガチャを引いた後の画面で、オーブ124個を所持していたところ、オーブの所持数が24個と見えるように、撮影後に編集を行ったとのこと。
ミクシィによると、動画出演者に対して過去に「課金を促すために、優遇措置としてオーブを特別に大量に付与されているのではないか」という疑問の声が寄せられたことがあり、運営が大量にオーブを持っているように見せたくなかったことから、124個を24個に編集したとのことです。
ミクシィによると、所持数のみ編集し、所持数の下の「あと24回ガチャれます!」の数字はそのままだったために、オーブの残り24個で24回引けるという画面になってしまっていたとのことです。
モンストでは、ユーザーはオーブ5個で1回ガチャができる仕様です。現在動画は修正されていますが、修正前の動画を見たユーザーからは「運営はオーブ1個で1回ガチャができるのか」という声が上がり、これまでのオーブ購入代金の返金を求めるユーザーも現れるなど騒動が広がっていました。
ミクシィは今回発表したお詫びで、「課金対象になっているオーブの所持数の編集をおこなったことにより、ユーザーの皆様に紛らわしい印象や運営に対する不信感を与えてしまい、私どもの動画編集における方針や判断の甘さを深く反省いたしております」、「今後は、動画編集の方針の見直しを行い、ご覧いただいているユーザーの皆様に安心してお楽しみいただけるような動画作成に努めてまいります」としています。
モンストに関しては、8月2日に行われた「モンストフェスティバル 2015」が予想以上の来場者を集めたことと運営の不手際から、酷暑の中で何時間も飲み物も買えずに並ぶ客が熱中症で倒れ、救急車で11人が搬送される騒動があったばかり。
ガチャを導入しているスマホゲームでは、ガチャ課金が収益の柱。ユーザーにとっても、レアなカードを引き当てることが最も重大な関心事です。こうしたゲームではガチャの使い方を覚えてもらうために、ゲーム開始時に無料でガチャが引ける特典を付与していますが、これを利用して、最初のガチャでレアカードが引けるまでゲームの再インストールを繰り返す「リセットマラソン(リセマラ)」を行うユーザーも少なくないほどです。
ガチャゲームをしない人から見ると、運営や関係者が無料で何度もガチャが回せても不思議はないように思えますが、ユーザーの最大関心事とあって運営側も配慮しようとしたのが裏目に出たかたちのようです。
ミクシィの釈明は、数字的にも辻褄が合い「なるほど」と思わせる内容ですが、公式動画を編集したことで運営に不信感を抱いたユーザーも少なくないようで、今後も事あるごとに引き合いに出されるネタとして後を引きそうです。