2/28(水)放送のNHK総合「クローズアップ現代」は、仮想通貨NEMの流出事件がテーマ! 流出した仮想通貨を巡る、ライトサイドVSダークサイドのハッカー同士の戦いをレポート
2月28日(水)夜22時から放送されるNHK総合「クローズアップ現代」では、「ハッカーvsハッカー! 仮想通貨・知られざる攻防」と題して、仮想通貨の大手取引所コインチェック社から、約580億円相当の仮想通貨NEMが流出した事件を扱う内容が予告されています。
番組予告によると、流出した仮想通貨NEMを巡って、ネット空間で熾烈な戦いを繰り広げる盗人ハッカーとそれを追いつめようとするホワイトハッカーの戦いを追う内容となるようです。
コインチェック事件では、何者かの不正アクセスにより約580億円相当のNEMが取引所から流出。仮想通貨が取引所から流出する事件は、世界規模ではたびたび起こっていますが、被害金額は過去最大。
コインチェック社はNEMを預けていた利用者に460億円の日本円での補償を約束していますが、まだ返還は行われていません。また、コインチェック社では流出に気づいて1月26日に仮想通貨の取引をストップしましたが、1カ月が経った2月27日現在も、日本円の入出金とビットコイン売買以外の取引は停止したままとなっています。
仮想通貨の取引は公開台帳システムによって共有されていて、仮想通貨を保管しているウォレットのアドレスがわかれば、誰でも他のユーザーの取引を見ることができます。こうした仕組みで、取引が可視化できるのは仮想通貨の大きな特徴のひとつ。
コインチェック事件では、ひとりのホワイトハッカーによって、盗まれたNEMに“印”が付けられました。これにより、犯人の持つNEMの取引の流れを追うことが可能となっています。
ただし、犯人側も、「木を隠すなら森」という考えからか、既存の仮想通貨口座を持つ複数のユーザーに少額のNEMを送金していることがわかっています。
“ハッカー”という言葉はもともと悪い意味はないのですが、不正アクセスやウイルスを仕掛けるなどして、他人の口座の資産を盗むなど技術力を悪い目的で使う人を指す言葉として広く使われるようになりました。こうした“悪いハッカー”に対する言葉として、コインチェック事件で犯人を追うなど“正義のハッカー”をホワイトハッカーと呼ぶようになっています。
スター・ウォーズのフォースを操るジェダイとダーク・ジェダイの戦いと思うとわかりやすい(?)かもしれません。
「クローズアップ現代」では、ネットの世界を舞台に、仮想通貨の行方を巡ってライトサイドのハッカーとダークサイドのハッカーが繰り広げる熾烈な戦いにスポットを当てた内容となるようです。
ニュースで「仮想通貨」という言葉をよく聞くようになったけれども、いまひとつよくわからないと思っている人や、コインチェック事件についてもっと知りたい人は、2月28日(水)22時放送のNHK「クローズアップ現代」をお見逃しなく。