ダイソーの600円の防滴Bluetoothスピーカーを買って、使って、分解してみました~吸盤で吸いつく! 英語でよく喋る!
100円ショップとおなじみのダイソーですが、ライバルのキャンドゥやセリアと違って200円や、300円など100円以外の商品を扱っているのが戦略の大きな違いです。100円にする努力をしてないだけでは……と思う商品もありますが、100円ではできない品揃えを実現しているのも確かです。
そんなダイソーに、600円(税別)の防滴仕様なBluetoothスピーカーが並んでいたので、早速購入してみました。購入した店舗にはグリーンしかありませんでしたが、パッケージを見るとホワイト、グリーン、ブルーの3色をラインナップをしているようです。製品名は「Bluetoothスピーカー(ワイヤレス、防滴仕様)」、型番は「BTS-032A」と書かれています。
機能としては、Bluetooth 2.1 + EDRに対応し、スピーカーに加え、マイクやバッテリを内蔵していて、音楽再生に加え、ハンズフリー通話までもできます。これで600円とは安くなったものです……。
吸盤ではりつく! 英語でよく喋る!
パッケージを開けると本体と、microUSBケーブル、取扱説明書が入っています。低価格な製品ながらmicroUSBケーブルも付いてくるのはありがたいことです。ちなみに、箱から出し時点で、吸盤部分に汚れがついてました……。
本体サイズは直径62×高さ59mm、重量は90gと手のひらサイスで、下が吸盤になっているので、お風呂場の壁にくっつけたり、スマホの背面につけて音の出るスタンドとしたり使ったり、自動車のガラスに吸い付けて、ハンズフリー通話にも使えます。
取扱説明書のスペックによると、スピーカーサイズは40mm、消費電力は3W。内蔵バッテリは300mAhはポリマーリチウムイオン電池で、音楽再生時間は70%のボリュームで2~3時間。充電はmicroUSBで行ない、充電時間は1.5時間~2時間。
スマートフォンとの接続は、「BTS-032A」の電源をスライドスイッチで入れ、ペアリングするだけです。ペアリング中はLEDが青く早く点滅し、ペアリングが成功すると青くゆっくり点滅します。驚かされたのは、女性の声で「Bluetooth connected」など、電源ON時、ペアリング時、ペアリング解除時に英語でしゃべることで、ボリュームが最大に到達した際には電子音で教えてくれます。
操作ボタンは「-」「再生」「+」3つだけ。「-」を短押しで前の音楽、長押しで音量ダウン、「+」を短押しで次の音楽、長押しで音量アップ、「再生」は短押しで再生・停止・応答、長押しでBluetooth接続解除ができます。
実際に使ってみると、音量の調整が曲の前後と同じボタンなのは操作しづらいところはありますが、最低限の操作はできます。音質面では低音が出ず、音量を上げていくと、かなりこもりますが、価格を考えればしかたないところ。ただ、音量は最大にすれば、かなり大きくなるのが嬉しいところです。なお、スマートフォン側で設定した音量を上限に「BTS-032A」で調整する形になります。
分解してみた! 防滴性能は……
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この価格で防滴って、どういう構造になっているんだろうということで、早速分解してみました。プラスティックの本体を、吸盤一体型のシリコンゴムのカバーが覆う構造で、このカバーが本体への防滴となっているようです。
このカーバー外すと、プラスティックの丸い本体があらわれます。この本体は上下がネジ止めされていて、ネジ穴が4つあるのですが、実際に使われているのは2本だけでした……。
このネジ2本を外すと、上下2つに分かれますが、Oリングなどの防滴処理は特にされていないようです。上側にはスピーカーと、マイクがホットメルト接着剤で固定されており、この接着剤が防滴になっているようです。スピーカーは35mm径0.5W(8Ω)の薄型ユニットで、音質は期待できなさそうです…。
下側には基板とバッテリが入っていて、バッテリは基板に貼り付けられています。基板には、Bluetooth関連と思われる「AC1714AP10186-8A8」と、アンプIC「NS8002」などが実装されています。この基板を外すと、フェライトビーズが固定されており、ほかにシールドらしきものが見当たらないので、おそらくこれでノイズを吸収しているようです。
防滴や耐久性には疑問が残るものの価格を考えればアリ
600円(税別)という価格ながら、音質面ではソコソコではありますが、機能面では価格からの想像を上回るものがあり、Bluetoothスピーカーを試してみたい、お風呂にお手軽に音楽が欲しいといった用途にはぴったりな製品です。
防滴性能やバッテリなどの耐久性は疑問が残りますが、“壊れたら買い換えればいいや”と思える価格設定なのかもしれません。ちなみに、実はほぼ同じものだと思われるスピーカーが、Amazpn.co.jpで417円(2018年5月4日現在)で販売されていますが、ダイソーの方は技適マークが付いており、店頭で確認して購入できる安心感もあり、価格差分の価値はありそうです。