携帯各社が災害用伝言板を提供~MVNOユーザーはNTT東西の「web171」が利用可能
2018年9月6日(木)に発生した北海道胆振地方中東部を中心とした地震を受けて、携帯電話事業者各社で災害用伝言板の運用を開始しています。
◇NTT東西の提供する災害用伝言板「web171」(Webサービス)
ドコモ、au、ソフトバンクの災害用伝言板、災害用音声お届けサービス
ドコモ、au、ソフトバンクはそれぞれ災害用伝言板、災害用音声お届けサービス、災害用アプリを用意。スマホユーザーなら、災害時にアプリから簡単にテキストや音声メッセージを登録できるようになっています。携帯電話会社でスマホや携帯電話を購入した場合は、はじめから端末にアプリがインストールされていることが多いです。
なお、携帯電話会社が提供するアプリを利用する際には電話番号認証があります。このため、自分が使っている携帯電話会社が提供するアプリを利用する必要があります。
ドコモ、au、ソフトバンクは災害用伝言板などの情報を相互に交換し共有しているため、違う携帯電話会社のユーザー同士でも、登録した情報は電話番号から互いに検索することができます。
MVNOユーザーも利用できるNTT東西の災害用伝言板「web171」
MVNOユーザーの場合は、NTT東西が提供する災害用伝言板「web171」が利用できます。
「web171」はWebサービスのため、利用している携帯電話会社などを問わず、固定電話番号でも携帯電話番号でも安否情報を登録可能。また、災害時に自分の携帯電話やスマホ、パソコンが利用できなくなっても、避難所のパソコンなどからも利用できます。
◇NTT東西の提供する災害用伝言板「web171」(Webサービス)
また、「web171」は、ドコモ、au、ソフトバンクの災害用伝言板とデータを交換・共有しています。このため、「web171」で登録した情報は、ドコモ、au、ソフトバンクの災害用アプリから検索・閲覧でき、ドコモ、au、ソフトバンクの災害用アプリから登録した情報を「web171」で検索・閲覧することもできます。
「web171」ではあらかじめ自分専用の伝言ボックスを作成して、メッセージを登録したらメールで自動送信するメールアドレスや、メッセージを合成音声の自動読み上げで電話で伝える電話番号を登録しておくことができます(電話番号は1件のみ)。
安否情報を登録すると情報がメールで自動送信されるため、相手が災害用伝言板を検索しなくてもメールで安否情報を知らせることができます。とくに、海外在住の家族がいる家庭などでは伝言ボックスを作成しておくことをお勧めします。
電話番号なしで登録できるGoogleパーソンファインダー
ドコモ、au、ソフトバンクの災害用伝言板と「web171」は登録に電話番号が必要ですが、災害時にスマホや携帯電話が壊れてしまったり、置いてあるところに取りにいけなくなり、番号がすぐに思い出せないといった場合には、名前でも登録・検索できるGoogleパーソンファインダーが利用できます。
ただし、Googleパーソンファインダーでは、電話をかけたことのない赤の他人でも、電話番号、氏名の一部など検索ワードが一致すれば情報を見ることができるため、非常時以外にお試しで利用する場合は、自宅住所などの個人情報を登録するのはやめておいた方が良いでしょう。必須項目は名字、名前、災害後に連絡が取れたかどうか、メッセージのみなので、お試しなら必須項目だけを入力することをお勧めします。