【レビュー】端末課金して9.7インチiPad Proでデレステをプレイ! 処理落ちなし、フリック抜けから解放される
これまでiPad mini2で『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(デレステ)を遊んでいたのですが、9.7インチiPad Proを買ったので、データ引き継ぎをしてデレステを遊んでみました。
音がぜんぜん違う!
iPad mini2はディスプレイ表示はきれいなのですが、スピーカーはイマイチ。デレステのSE音は初期設定のまま「SE 1」にしていますが、もとはシャンシャンというきれいな音なのに、iPad mini2のスピーカーから出る音はやや耳障りな音になってしまうので、これまではイヤフォンプレイ。
9.7インチiPad Proでまず驚いたのが、音が良いこと。4隅に4つのスピーカーを搭載しているため、上からディスプレイを覗きこむ姿勢だと、サラウンド感があります。
「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」という声優さんのボイスも生音のような感じ。数多いコミュもすべてボイスありで再生している人なら、端末課金の価値はあるかもしれません。
iPad mini2で気になっていたこと
デレステは端末の性能が試されるアプリでもあります。公式のFAQでは、iOS版の場合、iOSは7.0以上、iPhoneはiPhone 5以降、iPadはiPad mini2以降の端末を推奨端末としています。
iPad mini2は最低ラインながら推奨端末に入っているので、遊べないほどの支障はありません。ただ、たまに以下のような現象があります。
・メニューを切り替えた時やライブ終了後にアプリが強制終了して、再起動する
・プレイ中に、処理落ちのためノーツが瞬間移動する
・両端の単発・2連フリック抜け
このうち、いちばん気になっていたのはプレイ中のフリック抜け。フリックのバグは昨年12月に修正済み。それ以後は「腕が悪いせい」または「端末のせい」ということになっていますが、両端の単発フリックや2連フリックは、自分ではできているつもりでも抜けたり、同じようにプレイしているつもりでもフリック抜けがあったりなかったり。
下手なせいだろうと思ってはいるものの、納得できないフリック抜けもあり、もやもや感が。これをはっきりさせたかったのが、9.7インチiPad Proを買った理由のひとつです。
ちなみに、ライブ設定は2D軽量モード。リズムアイコンの速度は8.5、カットインON、エフェクトON、タイミング調整は0、リズムアイコンデザインはノーツが見分けやすい3にしています。
腕の方はというと、PROは「あんずのうた」以外はフルコンボ済み、MASTERは6曲フルコンボという、やっとMASTERの曲に挑戦しはじめたところです。
9.7インチiPad Proはフリック抜けもノーツの瞬間移動もなし!
そんなわけで、9.7インチiPad Proで遊んでみたところ、フリック抜けはまったくなし。全然なし。なんだよやっぱり私悪くなかったじゃん! と思ったしだいです。
もちろん下手で指が追いつかなくて落とすのは多数あるわけですが、ちゃんと入力できてるつもりなのに抜けた、ということは9.7インチiPad Proではまだ一度も経験していません。
iPad mini2のときはフリック抜けが起こらないよう、払うようにフリックするのではなくて、指が離れないように、指の腹できちんとなぞるような入力を心がけていたんですが、9.7インチiPad Proではそういう気遣いも必要なし。パパッと払うようにフリックしてもちゃんと認識されます。ひゃっほー!
フリック抜けの心配がなくなって安心してプレイできるようになったせいか、これまでどこかしらでミスっていた「Bright Blue」と「アップルパイ・プリンセス」のMasterがフルコンボできました。やった! 端末課金した甲斐があったぜ!
3D標準モードも試してみましたが、処理落ちはほぼありません。ふだんは絶対挑戦しない楽曲Lv28の曲も3D標準モードで、「TOKIMEKIエスカレート」「Tracing Pulse」「-LEGNE-仇なす剣 光の旋律」とやってみましたが、処理落ちはありませんでした。
なお、「処理落ちはほぼない」と書いた“ほぼ”というのは、2D軽量モードでMaster曲をプレイしているときに、ほんのわずかながら、ギギギ、という感じでノーツの動きが微妙にぎこちなくなることが2回ほどあったため。プレイには影響しないレベルですが、9.7インチiPad Proでもまったく処理落ちがないというわけではないようです。
ディスプレイの発色は鮮やか。ただし、スクリーンショットはiPad mini2と変わりなし
9.7インチiPad Proの解像度は2,048×1,536ピクセルで、iPad mini2と同じです。ライブ中にキャプチャしたスクリーンショットの解像度も画質も変わりません。比較してもiPad mini2でジャギー(ギザギザ)が目立つといったことはなく、むしろよーく見ると同じ解像度でディスプレイサイズが大きい9.7インチiPad Proの方がアラが目立つ感じです。
iPad mini2とディスプレイを並べてみると、青はあまり変わりありませんが、9.7インチiPad Proの方が赤系統の発色が鮮やかなのがわかります。ただし、iPad mini2の方が落ち着いた色合いになるので、mini2の方が好き、という方もいそうです。
また、反射についてはAppleが「これまでで最も反射が少ないディスプレイ」というだけあって、スリープ中の真っ暗な画面でiPad mini2と比較すると、明らかに9.7インチiPad Proは反射が少ないです。とはいえ、デレステのプレイ中はそれほど違いは感じません。
iPadは、mini2、mini4、Air2、9.7インチProまで解像度はすべて2,048 x 1,536ピクセルで同じ。このため、スクリーンショットだけなら、9.7インチiPad Proを選択する必要はないと思います。
mini2でも十分遊べますが、9.7インチiPad Proの方がラク
今回比較のために、iPad mini2でも3D標準モードでLv28の曲を3曲プレイしてみましたが、その時はとくに処理落ちは感じられませんでした。
推奨機種に入っているだけあって、mini2もプレイに支障があるというほどではなく、実際私もPROの56曲とMaster6曲はiPad mini2でフルコンボしています。
ただし、iPad mini2では、難易度「DEBUT」「REGULAR」まではほぼ問題ないものの、「PRO」に入ってから処理落ちが起こるように。消える魔球のごとく、ノーツがいったん消えて急に手元に現れるので、指が追いつかなくて落とすことがあります。
確実にフルコンボできる腕があれば、たまたま処理落ちが起こっても次にフルコンボすれば良いわけで、端末課金してiPad mini2からわざわざ9.7インチiPad Proにする必要はないと思います。
私のようにMasterを確実にクリアできるほどの腕がなく、たまたまノーミスでプレイしているときに処理落ちが発生した時のダメージが大きいプレイヤーや、自分のせいなのか端末のせいなのかわからないけどフリックが抜ける! という現象に苦しんでいるプレイヤーの場合は、端末課金を考えてもいいかもしれません。
画面が広くなることについては、5連フリックの距離が伸びて間に合わないんじゃ? と少し不安もありましたが、比較的すぐ慣れました。ともかくプレイが楽になることは間違いありません。
また、Apple Pencilの使い勝手は評判通り素晴らしく、ペンの動きと画面に描かれる線にまったく遅延が感じられません。iPadでお絵かきもデレステもしたい派には、9.7インチiPad Pro、かなりおススメです。