DMM GAMESが神社を擬人化した美少女ゲーム「社にほへと」の開発を中止、「クオリティと安定的サービス提供に支障があると判断」~事前登録したユーザー情報はすべて破棄すると発表
DMM GAMESは、ブラウザゲーム「社(やしろ)にほへと」の開発中止を発表しました。開発中止にともない、事前登録の受付も中止。これまでにユーザーが事前登録で登録した情報については、すべて破棄すると発表しています。
「社にほへと」は、現代から平安へ召喚された主人公(プレイヤー)が、社の化身である「社巫娘(しゃみこ)」たちと共に戦うシミュレーションゲーム。主人公が召喚された平安は、妖化(あやかし)と穢れ(けがれ)が跳梁跋扈する世界。主人公は「社巫娘」とともに穢れを祓い、未来の日本も守る……といった世界観です。
DMM GAMESでは中止の理由について、「本タイトルは、2017年03月15日の配信の発表以降、クオリティの向上、不具合の修正のために開発を続けて参りましたが、度重なる検討の結果、正式サービスを行うためのクオリティの確保、並びにお客様への安定的なサービスの提供に支障があると最終的に判断し、開発の中止を決定いたしました」と説明しています。
宗教施設である神社の美少女ゲーム化には、ネットの一部で疑問の声があがっていました。ゲームの内容から、主人公が祓うまでは穢れの状態にある社なども登場する可能性があり、神社の氏子や神主は不快に思うのではないかといった指摘も。
9月に入って、神仏対戦格闘ゲーム「Fight of Gods」がマレーシアで議論を呼び、マレーシア国内から配信プラットフォームのSteamへのアクセスが不能になったことが報道されました。「Fight of Gods」販売中止により、現在はマレーシア国内でもSteamへアクセス可能になったと米メディアが報じていますが、戦いがメインとなるゲームのテーマに宗教を持ち込むには特段の配慮が必要となり、難しい点が多いのかもしれません。ちなみに、日本では「Fight of Gods」はとくに問題なく販売されています。