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モンベルが登山用品開発などで培った技術力を結集した通学用バックパック「わんパック」を開発! 立山町が公立小学校に入学する児童へプレゼント~一般販売価格は税込14,850円

[2022/10/19 15:37]

 モンベルが11日、富山県立山町で2023年度から町内小学校の新入生に無償配布する通学用バックパック「わんパック(One-Pack)」の贈呈式を行ないました。「わんパック」は、立山町内の公立小学校に2023年度以降に入学する全児童へ、立山町からプレゼントされます。

 「わんパック」は同社が開発を担当し、これまで登山用品などの開発で培ってきた高機能素材や技術力を結集して完成したとのこと。新たに学校教材となったパソコンやタブレットなど、すべてのものをオールインワンで収納でき、従来の皮革製ランドセルに比べて非常に軽量で、水にも強く、子どもでも扱いやすい工夫を凝らし、6年間使える耐久性を備えているとしています。なお、一般販売も2022年12月中旬ごろに予定されており、価格は14,850円(税込)。

 「わんパック」は、すべてのものをオールインワンで詰め込める、軽量で高機能な通学用バックパックで、丈夫な840デニールナイロンに水に強い加工を施した生地を使用。表面は防水性に優れ、汚れにも強くお手入れも簡単で、経年劣化もしにくい素材とのことです。サイズは高さ35×幅25×奥行15㎝(A4ファイルサイズ収納可能)で、重量は約900g。

 同社は立山町と2017年10月6日に包括連携協定を締結。アウトドアを基軸とした「7つの取り組み」の一項目である「子どもたちの生き抜いていく力の育成に関すること」に沿った取り組みとして、立山町の小学生が使用する「通学用バックパック」を開発。

 舟橋町長は、「ランドセルは高額で家庭の負担にもなるため、機能的で軽く、経済的にも負担にならないものを町から子どもたちに贈りたいと考えました。それを叶えられるのはモンベルだと思い、プロポーザルに参加してもらいました。期待に応える商品を作ってもらえたと思います」と、今回の「通学用バックパック」を開発の経緯を説明。

 モンベル辰野勇氏は、「モンベルの登山で培ったモノ作りの技術を生かし、20回以上の試作を重ねて、機能的で軽量なバックパックができました。6年間使えるように防水性と耐久性に優れたものになっています。他の地域からもリクエストがあればお応えしていきたいと思います」と語っています。

 また、背負ってみた立山町の子どもたちには、「軽くて背負いやすい」、「中が広くて何でも入りそう」と好評だったとのことです。

「わんパック」の特徴

1.ワンアクション開閉

 テープを持って引くだけで簡単に開閉できる独自のシステムを搭載。

2.PC・タブレット用ポケット

 タブレットやノートパソコンを入れられる独立した背面ポケットつき。

3.マチつきポケット

 前面ポケットはマチつきなので、レインウエアなどのかさばるものも入れられます。

4.反射テープ

 前面ポケットとショルダーベルトに、車のライトなどを反射するテープを施し、夜間の安全性を高めています。

5.カラビナ

 左右両側に荷物を吊るせるカラビナつき。

6.持ち手ハンドル

 カバンを持ち上げたり、棚に出し入れする際に便利です。

7.フレキシブルに動くショルダーベルト

 ショルダーベルトが自由に動くので、体格や成長に合わせて快適にフィットするとのこと。

8.Dカン

 防犯ブザーなどを取り付けられるDカンがついています。

9.背面パッド

 背面にはフォーム入りで荷物の背中への当たりを和らげます。

10.背面・底面のパネル

 背面と底面にはしっかりしたパネルが入っているため、自立させることができ、型崩れも防ぎます。

[古川 敦]