ランドセルが90%軽くなる棒を開発した小学生がヤフコメに反論したプレスリリースが話題に 「考えた子たち馬鹿そう」→「僕たちが考えたもの3か月待ちになりました。あなたは何か月待ちですか?」
68万人キャンセル待ちを誇る「悟空のきもち」の実験ブランドとして2021年1月に本格稼働した悟空のきもちTHE LABOが、栃木県の小学生の双子と兄妹が中心になり、脱ゆとりで重くなったランドセルを、体感約90%軽くするスティックを開発し特許も申請、重いランドセルに反撃する「小学生による小学生のための製品」として「さんぽセル」と名づけ2022年5月に発売しました。
「さんぽセル」は、既存の国内すべての規格のランドセルに取り付け可能で、ランドセルのまま使え、いつでもキャリー化できる2本の棒です。キャリー時の体感荷重は、ランドセル5kg時で、体感「約500g」に軽減するとのことです。小学生の多くが不調を抱え問題になっている、重いランドセルによる健康被害「ランドセル症候群」への対策として商品化したとしています。
価格は5,940円(税込)で、収益の一部は、廃校の遊び場への活用に利用されます。なお、現在3カ月待ちとなる累計約3,000台の注文があり、8月から生産を現在の5倍程度に引き上げ対応する予定と大反響となっています。
しかし、「さんぽセル」の発売のニュースがヤフーニュースに掲載されると、1,000件超えの大人たちの批判コメントが殺到。小学生たちは「さんぽセル事件」と呼び憤慨しているとのことです。この批判に対抗するため、利用者の友達に大量のさんぽセルを配るため、5月30日からクラウドファンディングを開始しています。
また、ヤフーニュースコメントへの小学生たちの反論がプレスリリースとして2022年5月30日に公開され、大きな話題となっています。
【プレスリリースから】ヤフーニュースコメント「さんぽセル事件」への小学生たちの反論
いま小学5年生です。作ったときは4年生です。子どものことよくわかってなかったら、ごめんなさい。
それは重いランドセルでなる「ランドセル症候群」って言われている病気です。僕たちは、それを解決しようとしてるんです。心配する方向が反対です!
なんで、キャリーを持ったまま転ぶって思うの? ふつう手をはなします。20キロの灯油缶を背負って、毎日30分歩いて、両手が空いているから安全ですって先生や、おとなが笑って自慢したら、ゆるします。きっと地獄です。
2つのタイヤだけでどうやって坂道を転がすの?? そんなことできないように考えてるんですよ。ちゃんと見て文句言ってよ!
そもそもランドセルが重いから後ろに転ぶんじゃん! おとなも灯油缶を満タンで背負ってみてよ!ぜったい後ろに転ぶよ!
そんなに安全なら、学校終わったあとも、休みの日もランドセル背負わないと外に遊びに行っちゃだめ!って、なんで言わないの?
自由に走れるから遊んで道路に飛び出して危ない目になるんじゃん。摩訶不思議な子供のうごきに対応したら、危ないじゃん! 通学で走れない事って むしろちょー安全じゃん!
灯油缶を、いまも毎日背負ってる大人のひとがいうなら許します。もし灯油缶を遠くに運ぶなら、大人はみんな軟弱にならないよう背負いますか? きっとタイヤで運ぶと思う。おなじだよ!
そういうときのために、もとはランドセルなんだから、そのまま背負えばいいじゃん! いつでも、すぐそれができるように作ってます。ちゃんと考えて文句言ってよ。
僕たちが考えたもの人気で3か月待ちになりました。あなたは何か月待ちですか?
手を放してランドセル置いて逃げたらむしろ速いじゃん! 重いランドセル背負ったまま逃げるほうが、だいぶ遅いよ。
防犯ブザーをポケットに入れたりネックレスにしたりすればいいじゃん! ランドセル置いて逃げられて身軽だし、いまより速く逃げられます。
【全文】小学生たちと一緒に開発、試行錯誤した太田旭さん(21歳大学生)の思い
小学生たちと一緒に開発 試行錯誤した太田旭(21歳大学生)です。脱ゆとり教育の都合で、勝手に異常な重さにさせられた小学生のランドセル。大人たちは、かわいそうって言うけど、助けたり現状を変えてもくれず、小学生たちが自分たちを守ろうと考えたものには、とりあえず批判する。
みんなで正直、めちゃ褒められると思っていました。作った小学生たちは、気持ちよく学校に行きたい。それだけです。ほんとうは、いつかランドセルすらなくなって、さんぽセルが売れない時代を夢見てます。
この小学生の悲劇「さんぽセル事件」を考えていくと、日本が進歩できない理由ってこういうことなんじゃないかって思う。
「新しい行動」が、とりあえず批判する勢力につぶされる。こういうの。もうやめましょうよ。
いま小学生たちが、この社会に屈したら、この先の日本は暗いと思う。
当初の開発小学生たちの目標。「廃校に自分たちのゲーム部屋を作る」は、人気いただき今夏の完成が確定しました。今回のクラウドファンディングは、小学生たちが社会に屈しないため、社会が無視できない数の「さんぽセル」を友達に配りまくる資金にします。
無視できずもし学校が、さんぽセルを禁止にするのであれば、ランドセルや荷物をなくしてください。これがみんなの夢です。
小学生でも行動で社会は、きっと変えられます。だったら日本中みんなできるはずです。社会に屈しない「新しい時代の突破口」を一緒に育て応援いただければ嬉しいです。