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徳島県民に朗報! 災害が発生したらAmazonとヤマト運輸が全力で物資を届けてくれる協定を徳島県が締結

[2015/7/7 14:52]

 徳島県は、アマゾンジャパン・ロジスティクスとヤマト運輸と、「災害発生時における物資輸送に関する協定」を締結したと発表しました。今日7月7日に、徳島県庁で締結式が行われました。



 徳島県とAmazonは、2014年9月に「災害発生時における支援に関する協定」を締結。県内約1,200カ所の避難所に、Amazonのユーザーが被災者の必要とする物資を必要な量だけ支援できる、「ほしい物リスト」サービスの仕組みを導入しました。

 東日本大震災の際に、避難所などで必要なものをAmazonのほしい物リストで公開し、Amazonユーザーが購入すると避難所に送られるという支援が行われ、合計10万個以上の支援物資が贈られました。「ほしい物リスト」サービスの導入はそのしくみを、あらかじめ行政側で用意するものです。

 今回の協定は、ヤマト運輸が加わったことで、災害時にも迅速に届ける物資輸送モデルをヤマトの持つ物流ターミナルなどを活用してさらに確実・強固なしくみとするもの。

 災害が発生した場合は、徳島県はヤマト運輸に「緊急通行車両確認標章」を速やかに発行し、「徳島県災害時情報共有システム」内の道路状況など物資輸送に必要となる情報を提供します。

 Amazonは、全国9ヵ所の物流センターに特別仕分け場を設置。支援物資を迅速に出荷します。

 ヤマト運輸は、津波などの被害を受けにくい県内および香川県の施設を代替の物流ターミナルとして使用。また、全国から徳島県へ向けて輸送される支援物資を、混乱が想定される四国内へ効率よく輸送するため、いったん関西および中国地方の物流ターミナルを経由して輸送するなど、迅速に避難所へ届けます。


物資輸送モデルのイメージ(画像をクリックすると拡大画像が見られます)


 徳島県とAmazon、ヤマト運輸は、最適な物資輸送モデルの構築を目指すだけでなく、構築する物資輸送モデルを活かして、南海トラフ巨大地震などの大規模災害発生に備える他地域の防災対策の強化にも寄与していくとしています。

[工藤ひろえ]