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ゲンバ男子が写真集に! 町工場で働く若者の写真を集めたサイト「ゲンバ男子」の写真集が幻冬舎から発売決定

[2015/7/14 14:46]

 町工場で働く若者の写真を集めた特設サイト「ゲンバ男子」の写真が、写真集となって幻冬舎から発売されることがわかりました。ターゲットは女性読者。

 写真集「ゲンバ男子」は、A5判型で116ページ。うち約70ページが写真で構成され、中小製造業で働く若者約50人が登場する予定です。予定価格は税別1,400円、11月下旬に発売予定です。

 普段の仕事風景のほかプライベートなどの読み物も充実させ、初版8千部、販売目標を5万部としています。



 「ゲンバ男子」サイトは、財団法人 大阪市都市型産業振興センターが運営する「大阪産業創造館」が開設したサイト。

 「大阪産業創造館」は中小製造業ビジネスのサポートを行っていますが、「ゲンバ男子」サイト開設の背景には、深刻化する中小製造業の採用難があります。

 「ゲンバ男子」サイトは、町工場で実際に働く若者の姿をプロのカメラマンが撮影した写真を一堂に集め、町工場での仕事とそこで働く若者をビジュアルで伝えることを目的に、2013年10月にスタート。製造業のイメージアップを図り、若年層の関心を高めるために運営してきました。

 「大阪産業創造館」では、写真集発売を機に、ゲンバ男子を応援する女性によるネットワーク「チアーズG」を結成。大阪産業創造館の女性社員4人が中心となり、製造業に勤務する事務職の女性社員、夫や恋人が製造業で働いている女性、ゲンバ男子に関心がある女性などをfacebookでグループ化して、写真集制作の舞台裏を公開しながら情報の拡散やイベント参加までの協力を呼びかけていきます。



 また、採用難の深刻化は日本全国のものづくりの町で起こっているため、大阪で始まった「ゲンバ男子」は、全国に拡がりつつあるとのことです。

 今年4月には川崎市がゲンバ男子を開始。愛知県春日井市では10月1日に開始が決定しました。北九州市、静岡県、新居浜市も実施に向け検討に入っているそうです。

[工藤ひろえ]