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東京の夏、過ごしにくさはエジプト・カイロ以上~tenki.jpが「2015年 日本の“ジメ暑傾向”」を公開
[2015/7/21 12:18]
東京も梅雨明け宣言が出て、いよいよ夏本番です。日本気象協会が運営するtenki.jpでは、サイト内の「tenki.jpラボ」コーナーで「2015年 日本の“ジメ暑傾向”」を公開しました。
ジメ暑指数で比較すると、この時期の東京は熱帯気候のインドネシア・ジャカルタや、砂漠地帯のエジプト・カイロよりも高く、世界的に見ても過ごしにくい気候といえることがわかりました。
日本気象協会では、単純な気温による暑さだけではなく、湿度の高い状態が続くことでもたらされる、日本特有の「過ごしづらい暑さ」を表すための新たな指標として、気温と湿度を用いた「ジメ暑指数」を新たに定義。
ジメ暑指数が85以上になると、ほとんどの人が暑くてたまらず、ジメジメとした不快さを感じると考えられることから「ジメ暑指数が85以上の日=ジメ暑日」と命名しました。
ジメ暑指数85は、この時期の東京における最高気温と月平均湿度と同じ気温30度、湿度75%がちょうど相当するとのことです。ジメ暑指数85になると、体感温度は実際の温度より2度も高く感じるそう。
ジメ暑指数で、昨年2014年7月28日~8月1日の世界の気候を分析したところ、エジプトのカイロやインドネシアのジャカルタをおさえて、東京がジメ暑指数のトップを記録していることがわかりました。7月末の東京は、世界的にみても厳しい環境といえるとのこと。
また日本気象協会は、ジメ暑指数を国内の都道府県別に比較したランキングも公開。過去10年の7月23日~8月23日の間で「ジメ暑日」の日数の多さで比較しました。その結果、1位が熊本、2位が鹿児島、3位が奈良に。
2020年の夏には東京でオリンピックが開催されますが、湿度や暑さに慣れない選手には厳しい大会になりそうです。