「場外乱闘が面白い」の声も。「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」制作スタッフが次々ネットで炎上
三浦春馬主演の映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」の前編が8月1日全国公開されました。配給元の東宝では興行収入50億円も狙える好発進と発表していると日刊スポーツが報じており、客入りは上々のようです。
封切りと前後してTwitterなどで話題になっているのが、映画評に関するスタッフのブチ切れコメント。
まず7月30日付けで映画批評サイト「超映画批評」で「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」が100点満点中40点と評価されたことで、樋口真嗣監督が「やったぜ!大先生に誉められたらどうしようかと思ったがこれなら安心だ。というか誰だよこいつに試写状送ったバカは!」とfacebookでコメント。
樋口監督のfacebookコメントは友達限定閲覧だったそうですが、このコメントが1時間も経たないうちに2ちゃんねるにスクリーンショットで晒されたことから炎上。樋口監督は、2ちゃんねるにすぐ晒すような人を友達にした自分が悪かったと反省の弁をツイート。
また試写状の件も、宣伝担当者から「試写状送るわけもないしそもそも出入り禁止だから試写室にもきてないはず」と連絡があったことを明かし、「なるほど。改めて読み直せば俺が作った映画と起きてることは合ってても受ける印象が随分と違うのはそういう訳なのか…。」(こちら)と納得したようで「したがって宣伝部にも罪はない。ブチ切れてゴメンね…。」(こちら)と謝罪したというのが一連の経緯。
これでいったんはおさまっていたのですが、映画が公開されて見た人の感想がツイートや映画の感想サイトに次々に上がりはじめ、酷評も多いためか、今度は特殊造型プロデューサーの西村喜廣さんがブチ切れ。ちなみに西村喜廣さんは、斎藤工さん主演の「虎影」の監督を務めている映画監督でもあります。
「みんな映画はハリウッドがいいんだね!じゃあハリウッド映画だけ観ればいいよ!予算と技術はある方がいいもんね!特に予算!金で顔叩かれた映画を観ればいいと思います!ハリウッド日本比較の人はそれが気持ちいいんでしょう?」(こちら)
「映画を予算で決める、もしくは、ハリウッド?と比較する。それって、すいません、スーパーマーケットに行って納豆を買う時におかめ納豆は安心と思う人と一緒で、みんながいいと思えば自分もいいと思う。と言う全体主義思想なんですね。なんかわかりました!ありがとうございます!」(こちら)
とツイートしたことで、また炎上。ツイートに対しては、「昔のゴジラ映画はお金なくても面白かったよ。昭和ゴジラ最高だわ。金を言い訳に出来るから楽だよね。」、「大人気マンガ作品を実写化すれば叩かれて当然です。誰もハリウッド映画と比較してません。」、「は?なにおかめ納豆ディスってんの?まじ許せないんだけど」、「スタッフがネットで積極的に炎上していく様を見て、やはり実写進撃の巨人を見るべきだと確信した」、「いいからさっさと東京ゴアポリスの続編撮れよ」などなどさまざまな声が上がっています。
西村さんはその後、「皆さん、本当にご意見ありがとうございます! 真摯に受け止め、これかも命がけでやっていこうと思います。今週、8月8日に短編映画祭のゲストで行きますので、もし参加出来る方はそこで話しましょう! 」とツイート。ファンとの直接対話もOKのようです。
9月には映画講義「進撃の西村喜廣 特殊造型講義」という講演も予定されているようなので、一言言いたい、あるいは聞きたい、という方は足を運んでみては。
ちなみに映画の評判はというと、映画版ではオリジナル要素が盛り込まれていることもあり、Yahoo!映画のユーザー評では5点満点中2.20点と原作ファンから厳しい評価が寄せられています。平均レーダーチャートでは、「物語」の評価がいちばん低く、マンガ・アニメ作品の実写化にあたっての設定改変はファンを納得させにくいことを改めて感じさせる評価となっています。
「場外乱闘が面白い」の声もある「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」ですが、後編は9月19日公開。後編も引き続き好調な客入りを維持できるのかが、もっともわかりやすい評価の指標となりそうです。