ディズニー公式アカウントが、8月9日に「なんでもない日おめでとう。」とツイートして炎上
ディズニー公式アカウントが今日8月9日、「なんでもない日おめでとう。」とツイートしたことで炎上しています。
8月は毎年、終戦や原爆の日の話題がテレビや新聞などのマスメディアで連日取り上げられ、ふだん意識していない人でも、広島と長崎に原爆投下された日を思い出す時期です。8月9日は長崎に原爆が投下された日。長崎市の原爆死没者名簿に登録された人は16万5,409人に上ります。
ウォルト・ディズニー・カンパニーは言わずと知れた米国企業。米国の著作権延長法はミッキーマウスの著作権切れを前にしてディズニーがロビー活動を行ったと言われることから「ミッキーマウス保護法」という呼び名もあるほど、影響力のあるコンテンツを持つ米国を代表する企業です。
米国企業(実際にはその子会社の日本法人)が原爆の日に「なんでもない日おめでとう。」と公式Twitterアカウントでツイートしたことで、多くの返信ツイートが寄せられています。
ツイートへの返信では「何でもなくねえよ長崎原爆落ちた日だろが」、「今日をなんでもない日と言える神経。最低!」といった怒りの声も少なくありません。
「なんでもない日おめでとう」というのは、ディズニーアニメ「不思議の国のアリス」で歌われる「お誕生日じゃない日のうた」の一節で、誕生日じゃない、なんでもない日だけどおめでとう! という意味の歌詞です。英語では「UNBIRTHDAY」なので、「なんでもない日じゃなくて、そのまま誕生日じゃない日ってつぶやけばいいのに」といったツイートも見られます。
8月7日には米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の日本版が「【オピニオン】原爆投下を神に感謝」という記事を掲載して話題になったばかりというタイミングの悪さもあり、「原爆の日に、日本の公式Twitterアカウントでつぶやくのは企業として配慮に欠ける」というネットの意見にはうなずけるものがあります。
【追記】
ディズニー公式アカウントは15時前後に炎上の原因となったツイートを削除。その後、19:05にお詫びをツイートしました。お詫びツイートは以下の通り。
「【お詫び】8月9日のディズニーTwitterアカウントからのツイートについて、皆様にご不快な思いをさせてしまう不適切な表現がありましたことを深くお詫び申し上げます。今後につきましては細心の注意を払ってアカウント運営を行ってまいります。」