パナソニックなど東京五輪パートナー企業が次々に佐野氏デザインのエンブレムを自社サイトから撤去
巨額の協賛金を支払う、オリンピックのパートナーと呼ばれるスポンサー企業が次々に佐野研二郎さんデザインの公式エンブレムをホームページから撤去し別デザインに差し替えています。パートナー企業一覧は、東京オリンピックの公式ページで確認できます(こちら)。
佐野研二郎さんデザインの公式エンブレムを外して別デザインに差し替えたスポンサー企業は、ワールドワイドオリンピックパートナーのパナソニックはじめ、東京2020ゴールドパートナーのエネオス、東京海上日動、ブリヂストン、みずほ銀行など。
公式スポンサーでも、オリンピックのエンブレムやマークをまだ使用していない企業も多く、8月19日現在、佐野研二郎さんデザインのエンブレムをサイトに掲示しているパートナー企業はNTTと三井不動産のみとなっています。
佐野研二郎さんのデザイン盗用疑惑騒動は広がる一方で、エンブレムとの類似が指摘されているベルギーの劇場ロゴをデザインしたデザイナーが提訴を表明しているほか、サントリーがキャンペーンで制作したトートバッグでビーチサインのデザインを盗用された米国デザイナーも提訴を検討していると報道されています。
また、佐野研二郎さんによるデザインについて、佐野研二郎さんに依頼したクライアントが自ら調査に乗り出す動きも複数出ています。
上毛新聞は18日付けで、東武太田駅北口に建設中の「おおたBITO 太田市美術館・図書館」のロゴについて、佐野研二郎さんがデザインを担当していたことから、群馬県・大田市がロゴに模倣などの問題がないか調査すると報道(こちら)。
佐野研二郎さんデザインの東山動植物園のマークも、海外の博物館のマークと似ているという市民の指摘を受けて東山動物園が調査に乗り出すと名古屋テレビなどで報道(こちら)されました。
ネットでは東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム変更を要求する署名活動も行われており、すでに1万7,000を超える署名が集まっています(こちら)。
東京オリンピックの大会組織委員会はエンブレムを変更するつもりはないようですが、公式パートナーも外さざるを得ないと判断するエンブレムに、エンブレムとしての存在価値があるのか、という疑問の声も上がっています。