外務省がアルカイダやISISなど、国際情勢に精通する「専門分析員」を日給・非常勤待遇で募集して話題に
外務省は13日付けで、アルカイダ、ISIS(ISIL)、中東、アフリカ、東南アジアなどのテロ情勢の専門分析を行う非常勤職員の募集を開始しました。
募集は13日付けのため、ISISが犯行声明を出したパリの同時多発テロ事件は、日本時間14日(土)早朝に起きたため、テロ事件を受けて募集を開始したわけではないのですが、事件を受けて3,000近くリツィートされるなど話題に。都市の真ん中で起こってしまった同時多発テロによって、ネット上でもテロ対策への関心が高まっているようです。
応募人数は1名で。応募条件は下にあげる通りで、応募条件のハードルは非常に高くなっています。そのわりに、契約期間が最長2年(更新可能)、給与は日額単価×出勤日数と日給アルバイトなみの待遇。
Twitterでは「こういう仕事こそ機密費使って優秀な人材集めろよ」、「冗談だろ? 非常勤のバイトって…。本気で募集してるとは思えないんだが。」など、必要なスキルが高いわりに待遇がさほど良くない点にも関心が集まっています。
大学の非常勤講師や、大学院の博士課程在籍中などで週3日空けられる人なら条件に合いそうですが、ネットでは“能力に対して適正な報酬・待遇を与えるのも、強い責任感が求められる業務では必要ではないか”という指摘も。
日額単価は明らかにされていないので実際の賃金がいくらになるのかわかりませんが、市民の安全を守るための専門分析員には、予算を割り当てて優秀な人材を採用してほしいというのがネットでの多数意見のようです。
応募条件
(1)アル・カイダ、ISIS(ISIL)、中東、アフリカ、東南アジアなどのテロ情勢についての専門的知識・経験をお持ちの方
(2)国内外の大学研究機関へのアクセスがあり、外国語による調査業務が可能(英語の読解力は必須。加えて、その他の言語力(特にアラビア語、仏語、インドネシア語など)もあればなお望ましい。)で、大学院レベル以上(在学中も含む)の方
(3)週3日、東京都内(千代田区霞が関)に通勤可能な地域にお住まいの方
(4)日本国籍を有し、かつ外国籍を有しない方