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消費者がもっとも高く評価した「価格.comプロダクトアワード2015」発表。2015年はコスパ重視と高機能重視で二極化

[2015/12/10 16:22]

 年末商戦が本格化するこの時期、価格比較サイト「価格.com」を運営する株式会社カカクコムは、2015年に消費者がもっとも高く評価した製品を選ぶ「価格.comプロダクトアワード2015」を発表しました。

 特設ページでは、受賞製品に対してユーザーから寄せられたレビュー(評価)や、注目ポイントを紹介するとともに、アワード10周年を記念して、歴代大賞製品の変遷を部門ごとに紹介する特集企画も実施しています。

 ボーナスで買い物の予定がある人は、参考にすると失敗のない買い物ができるかも。ただし、個人の好みや用途の違いなども大きく影響するので、自分の用途を具体的にイメージしてから参考にするのが良さそうです。

消費者評価で選ぶだけあって、各賞とも納得できるランキング

 2015年の「価格.comプロダクトアワード」は、昨年まで7部門だった大賞部門を市場環境にあわせて新たに16部門に細分化。液晶テレビやパソコン、タブレット、生活家電、調理家電といった人気カテゴリーから、PCパーツやオーディオ、カー用品など趣味性の高いカテゴリまで、大賞を選出しました。

 「価格.comプロダクトアワード」は、価格.comユーザーによる製品レビューなどのデータを独自にポイント集計し、各賞を選出したもの。対象となる製品は、2014年12月~2015年11月に発売されたもの。レビュー数が一定数に満たない商品は評価内容に関わらず対象外となります。年間アワード発表は、今年で10年目。

 大賞製品の顔ぶれを見てみると、スマートフォン部門大賞のファーウェイ「Ascend Mate7 SIMフリー」が29,980円から、パソコン部門大賞のASUS製「EeeBook X205TA」3万7,497円など、国内外のメーカーから、高性能かつコストパフォーマンスに優れる製品が多く選出される結果に。

 カカクコムでは、「デザインや質感が十分に高く、手ごろな価格と満足感の大きさがユーザーに評価されており、消費がなかなか上向かない市況を表す結果」とコメントしています。

 一方で、カメラ部門大賞のソニー製デジタル一眼レフカメラ「α7 II ILCE-7M2 ボディ」はボディのみで15万3,973円から、カメラ周辺機器部門大賞のキヤノン製交換レンズ「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」は22万2,114円からと、自動車部門対象の「マツダ CX-3」は237万円からと、趣味性の高い分野では価格よりも機能性や製品の魅力重視で選ばれているようです。

 カカクコムはこうした大賞受賞製品について、「価格設定が相場より高い製品も支持されており、“多少高くても生活が豊かになるなら購入したい”という消費者マインドの回復傾向も見て取れる」と分析しています。

※記事中の価格は、2015年12月10日(木)現在の「価格.com」サイトの最安値

[工藤ひろえ]