イマドキのご近所付き合い事情、半数以上がご近所付き合いは「苦手」と回答~「あいさつ」以上を望む人は少数派
引越し見積もり・予約サイト「ズバット 引越し比較」を運営する株式会社ウェブクルーが、全国3,691人を対象とした「ご近所付き合いに関する意識調査」を実施、結果を発表しました。
調査では、「ご近所の方をどの程度知っていますか?」という質問に対して、「家族構成を知っている人がいる」と答えた人は全体の42%。「顔や名前を知っている程度の人がいる」という人は46.6%、「全く知らない(顔も名前も知らない)」と答えた人は11.4%という結果に。
単身世帯だけで見ると、ご近所さんを「全く知らない(顔も名前も知らない)」という人が35%に上ることがわかりました。
また、「ご近所付き合いについてどうお考えですか?」という質問に対して、全体の50.9%が「どちらかといえば苦手」「苦手」と回答。
ご近所付き合いが「とても得意」「どちらかといえば得意」と答えた人は25.7%で、4人に1人程度となりました。
「ご近所の方とは、どの程度の付き合いがベストだと思いますか」という質問に対しては、「あいさつをする」という回答が44.2%と圧倒的に多く、「立ち話をする」が25.3%で続きます。
「子供を預かったり、預けたりする」や「一緒に出かける」ことがベストだと考えている人は1%にも満たなかったとのことで、「あいさつをする」以上の付き合いを望んでいる人は少数派であることがわかります。
「ご近所との関係性を良好に保つために、気をつけていることを教えてください」という質問には、全体の78%と約8割の人が「あいさつをする」と回答。
ご近所の人には挨拶だけはきちんとする、それ以上はとくに親しくしたいわけでないのならお互い踏み込まない、というのがイマドキのご近所付き合いでは常識的なラインのようです。
一方で、「ご近所付き合いは必要だと思いますか?」という質問に対しては、全体の69.6%が「必要だと思う」と回答。年齢が高くなるにつれて「必要だと思う」割合が増えていく傾向があり、60代以上では81.0%の人がご近所付き合いを必要だと感じているという結果となりました。
ご近所付き合いが必要な理由としては、「災害時など緊急時に助け合うため」、「防犯のため」という回答が非常に多かったとのこと。実際にご近所さんに助けられたという例では、「自宅の敷地に怪しい人が入り込んだときに、近所の人が容姿を覚えて教えてくれた」といったエピソードが寄せられており、ご近所の人の顔くらいは識別できる方が防犯効果はあるようです。