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STAP細胞の小保方晴子氏が講談社から手記『あの日』出版。「あの日に戻れたら、と後悔は尽きません」~明日1/28発売

[2016/1/27 14:38]

 研究論文としては異例の華々しい記者会見で始まり、その信頼性への疑義が噴出して大騒動となったSTAP細胞問題。指導教授である理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が自殺するという悲劇までが生まれました。

 その中心人物である理研の元研究者、小保方晴子氏が明日1月28日(木)に手記『あの日』(講談社)を出版することがわかりました。価格は1,512円(税込)。すでにネットのおもな書籍通販サイトでは予約を受付中です。Amazon.co.jpではKindle版の予約も受付中で、価格は書籍版と同じ税込1,512円。

 STAP細胞問題では理研が検証のために再現実験を行ないましたが、結局再現ができなかったと発表。小保方晴子氏については「事実上の懲戒免職」処分という異例のコメント付きで退職を発表しました。小保方晴子氏が理研を去ったことで、騒動は幕を下ろした形になっています。

 また、STAP細胞問題では、小保方氏の博士論文に対しても“コピペ”がネットで指摘され、最終的に早稲田大学は小保方氏の博士号取り消しを発表するなどの余波も。基本的に「ねつ造をするような研究者がいるはずはない」という性善説に立った論文査読体制にも一石を投じる形になりました。

 小保方氏は手記『あの日』で、「あの日に戻れたら、と後悔は尽きません」と後悔の念を述べているほか、「誰かを騙そうとして図表を作成したわけではありません」と故意のねつ造ではないことを語っています。

 理研が再現実験など論文の再調査に取り組んでいる間、理研は小保方晴子氏の健康問題などをあげて本人への取材をシャットアウト。小保方氏本人の言葉を直接メディアなどで聞く機会のないまま問題の幕引きが図られた印象を抱く人も少なくありません。このため、小保方晴子氏は手記出版で再び注目を集めることになりそうです。

[工藤ひろえ]