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えっ、電子書籍版ないの!? KADOKAWAが576ページ・厚さ5cmの紙の本『SF大クロニクル』を発売

[2016/2/2 16:41]

 KADOKAWAは、2月1日に書籍『SF大クロニクル』 を発売しました。定価は、B5判・576ページで5,500円(税別)。

 「250以上の名作と1,700以上の項目でSF史をビジュアルに紹介!」とキャッチフレーズにある通り、「フランケンシュタイン」以降、100数十年にわたるSFの世界を彩った名作の情報を、「映画」「小説」「コミック」「TV番組」「ゲーム」など幅広いジャンルから収録。

 作品の形式、監督、脚本、俳優、制作スタッフなど製作者側の情報なども盛り込み、年代別に年表や場面写真、ジャケット写真などを多用してビジュアルに紹介した、壮大なSF世界を膨大な情報量でまとめた初の「ビジュアルSF史」になっているとのこと。

 惜しむらくは、電子書籍版がなく、B5判(週刊誌サイズ)で576ページ、厚さ5cmの書籍版のみの出版である点。辞書などは早くから電子辞書などの形で電子化されているのを見てもわかるとおり、情報量が多く分量が多いものほど、かさばる書籍でなく電子書籍で持ちたいところ。

 ただし、「ビジュアルSF史」になっているということで、ビジュアルが多いと電子書籍化のための許諾処理がかなり難しいのかもしれません。まずは紙の本が売れないと電子化も望めないかも? ということで、お財布に余裕のあるSFファンの皆さんはクラウドファンディングのつもりで書籍版にお布施してみてはいかがでしょうか。

[工藤ひろえ]