ネットの話題

TVアニメ『おそ松さん』、ブーム過熱でトラブルも。書店でのファンのひどすぎる所業がTwitterで話題に

[2016/2/9 15:35]

 『おそ松さん』の付録を付けたアニメ誌が即完売で初の増刷に踏み切るなど、アニメ女子の間で『おそ松さん』人気がすごいことになっているわけですが、それだけに書店でのトラブルも増えているようです。

 1月27日に書店でアルバイトしているTwitterユーザーが『おそ松さん』ファンの所業をツイートで告発したところ、RT数が2月9日現在で1万9,000を超えるなど話題になっています。

書店員の怒りのツイート。買い取りのハードカバー新刊本まで汚されたら、それは誰でも怒ります

 書店員のツイートによると、『おそ松さん』の付録がついた雑誌を予約したいという女性客が来店。入荷数が少ないため予約は受け付けていないと説明すると、「本屋なのに予約できない分けないじゃんお姉さん馬鹿??オタク相手だからってナメんな」と暴言。

 さらに問題の客は「じゃあお詫びにそこのポスター(販促物)ちょうだい。」と要求。販促物は配布してはいけない規則なのでお譲りできません、と説明すると「じゃあネットで何書かれても文句言うなよ??潰れろ」と捨て台詞を吐いたうえに、店内のハードカバーの文芸書の平積みを倒していったとのこと。

 高いハードカバーの新刊書が何冊か汚れてしまい、売り物にならなくなったうえ、返品不可のため書店で買い取りをするしかなくなったそうで、書店としては実損害まで被ってしまった形です。

 平積みを倒したのは防犯カメラ映像で確認できたそうですが、問題の女性客は中学生くらいに見えたため、書店側は警察に届けるなどはしない方向のようです。

 一連のツイートを目にしたTwitterユーザーからは「警察に届けないにしても、制服なら学校が特定できるから学校に通報くらいした方がいいのでは」、「本好きとしては許せない」、「私もおそ松さんが好きなのですが、マナーの悪い方々のせいで、友達がおそ松さんを嫌いと言っていてとても悲しいです」などなど、女子中学生(推定)の行いを批判するツイートが数多く寄せられています。

 書店員や、家族が書店を経営していたユーザーからは共感のツイートが多く、他の書店でも人気のあまりトラブルになっている例があるようです。「お客さんがどんどんわがままになっていく」という声も。

 「部数が足りていないのがそもそもの原因」と指摘する声もあります。雑誌は売れ残るとほぼすべてが断裁処理され、出版社としては返本が多いと赤字になってしまうため、いきなり大幅に部数を増やすのはなかなか難しいのですが、月刊誌では企画から発売までの期間は比較的短いため、ブームの読み違えもさほどないはずなので、部数増もがんばっていただきたいところです。

 ちなみに、明日2月10日(水)発売の「Girl's Style」でも、『おそ松さん』のポスターが付録として付いています。発売日に書店を回れば買えないということはないはずなので、ファンの方、ゲットはお早めに。

[工藤ひろえ]