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マジで!? あの埼玉ディスマンガ『翔んで埼玉』に、埼玉県の各市長から応援メッセージが寄せられる

[2016/2/9 19:51]

 宝島社は、話題の埼玉ディスマンガ『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』が1月の重版で3刷30万部を突破したと発表しました。2015年12月24日発売なので、かなりのハイペースで売れていることがわかります。

 宝島社では、累計30万部突破にあたり、埼玉県各市の市長の方々にコメントの協力を依頼。めっちゃ埼玉をディスったマンガで埼玉県市長に堂々とコメントをお願いするあたりがさすが宝島社です。

『翔んで埼玉』はTVアニメ化された人気コミック『パタリロ!』作者の魔夜峰央さんの作品。30年前の作品がなぜかいま大ヒット

 埼玉には多数の市がありますが、所沢市、行田市、飯能市の各市長がこの依頼にこたえて、著者の魔夜峰央さんへの激励コメントを寄せたとのことです。

 『翔んで埼玉』の内容は、主人公である埼玉育ちの美少年が東京都民の埼玉弾圧に立ち向かうという、“埼玉”を題材にしたギャグマンガ。埼玉をネタにした台詞などがTwitterを中心にウェブ上で大きな話題を呼び、テレビ番組などでも取り上げられ話題になりました。

 ちなみに、『翔んで埼玉』は、1986年に刊行された『やおい君の日常的でない生活』に収録されていた作品。つまり30年前の本ということで、いちおう埼玉の名誉のために言っておきますと、いまの埼玉県は見違えるように発展しています。と思います。


埼玉県の市長から寄せられたコメント

◇所沢市長 藤本正人氏

 『パタリロ!』の作者が、こんな本も出されていたとはついぞ知りませんでした。埼玉のそして所沢の宣伝をしていただき、苦笑しながら感謝しています。魔夜峰央先生は所沢にお住まいだったとのことで、とてもうれしく思います。この漫画がどんどん宣伝され、日本中に広まればさらにうれしいです。感想を、というので家に本を持ち帰ったところ「お父さんも買ったの?」と娘に言われました。既に買って読んでいたのだ……。ええいっ、こうなれば麗・麻美の活躍とブームが本市に吉と出ることを願いたい。

◇行田市長 工藤正司氏

 『翔んで埼玉』は、良い意味で読者の想像を裏切る展開で、大変楽しく読ませていただきました。約30年を経て、今の埼玉であればどのように描かれ、どのような結末を迎えるのか、続編があれば読んでみたいと思います。埼玉県は災害が少なく暮らしやすい土地柄もあって、おおらかな人が多いと言われていますが、この勢いにのって、全国各地に埼玉の魅力をどんどんPRしていきたいですね。機会がありましたら、「埼玉県名発祥の地」行田市にもぜひお越しください。

◇飯能市長 大久保勝氏

 『翔んで埼玉』により、さまざまなところで埼玉県が話題になっているとのことで、魔夜峰央先生とこの作品の人気の高さを感じるところです。本市内の書店でも大きく取り上げられており、大変注目されていることがうかがえます。今後は埼玉県のみならず、わがまち飯能市もぜひ取り上げていただきたいと思います。

[工藤ひろえ]