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なかなか厳しい独身男性の懐事情~貯金額は「5万円」が最多、おこづかいの最多回答は「1万円」。一方で貯蓄1千万超も

[2016/2/12 14:07]

 保険ショップ『保険クリニック』では、20~50歳代の男性500人を対象に、家計簿や貯蓄・ヘソクリなどについてアンケート調査を実施。既婚・独身に分けて数字を発表しています。

 独身男性300人に「生活費を除いた自由に使える金額」について聞いたところ、平均は3万7,000円でした。中央値は3万円で、最高額はなんと36万円。一番多かった回答は1万円で、自由に使えるお金はさほどない独身男性が少なくないようです。

 ちなみに、混同しやすい平均値、中央値、最頻値についていちおうおさらいしておくと、全員のおこづかい額を足して頭数で割った数字が「平均値」。「中央値」は回答で出た数値の真ん中の値。回答が0円から10万円だったとすると、中央値はその真ん中の5万円になります。「最頻値」は、もっとも回答数が多かった数値になります。

 独身男性で「預貯金をしている」のは46.3%、「預貯金をしていない」53.7%で、貯金をしていない人が半数近くにのぼります。

 預貯金総額については、平均額364万円。「けっこう貯めている人が多いんだな」という印象を持ちますが、1,000万円以上を貯めている男性が十数人いて、これら“1,000万円以上組”を除いた中央値は50万円とのこと。さらに最頻値は5万円と、もしも収入が途絶えたら翌月の生活費にも困る状況の独身男性が少なくないことがわかります。

 少子高齢化の危機が叫ばれてすでに数十年になりますが、派遣社員や契約社員など非正規雇用が増えた結果、当の若者からは「収入が少ないから結婚が難しい」との声が。そうした声を反映するような、厳しい懐事情の独身男性が少なくないことがわかる調査となっています。

[工藤ひろえ]