丸山議員発言、Twitterでは「マスコミの編集がすごい」、「またねつ造か」と報道に非難の声が多数
自民党・丸山和也参院議員の発言をめぐって、野党からは丸山議員の議員辞任を求める声があがっています。
ネットでは18日にTwitterユーザーが、NHKの「ニュースウォッチ9」で報道された発言は編集されていると指摘。このツイートが2万以上リツイートされて話題に。
ネットでは、「全文読んだらただアメリカの歴史を語っただけだった」、「編集が見事すぎて省略されているのがわからない」、「丸山さんのこと悪者と思ってたけど違ったのか」、「マスコミの捻じ曲げがすごい」など、マスコミの報道姿勢を非難する声が多数上がっています。
問題とされた部分の丸山議員の発言は以下の通り。
「たとえば、いまアメリカは黒人が大統領になっているんですよ。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ、はっきり言って。リンカーンが奴隷解放をやったと。でも公民権もない、何もない。ルーサーキングが出て、公民権運動の中で公民権が与えられた。でもですね、まさかアメリカの建国、あるいは当初の時代にですね、黒人奴隷がですね、米国の大統領になるなんてことは考えもしない。これだけのですね、ダイナミックな変革をしていく国なんですよね。」
全文を見ると、発言要旨は「建国当時は奴隷として扱われた黒人が現在は大統領になっている。アメリカはそういうダイナミックな変革ができる国だ」ということで、むしろアメリカを賞賛していることがわかります。
ちなみに、オバマ議員は黒人奴隷の血は引いていないため、その点について指摘する報道もありますが、建国当時のアメリカでは黒人の血を引く肌の黒い人は“黒人奴隷”扱いになっていただろうという視点では、「間違いではないだろう」という声も。
ただし、マスコミの報道を避難する声ばかりではなく、「政治家の発言としては配慮に欠けていると思う」、「わざわざ揚げ足とられるような言い方するのがダメだろ」など、丸山議員の発言の“脇の甘さ”を指摘する声も少なくありません。
マスコミの報道姿勢には非難の声が圧倒的ながら、「憲法審査委員会を辞任したのは、自分でも非を認めているから」という意見もあり、丸山議員の発言そのものについては賛否両論が拮抗しています。
国民としては、「大事な法案がたくさんあるのに、くだらない揚げ足取りばかりに時間をかける国会ってどうなん?」という意見が総意かもしれません。