「保育園落ちた日本死ね!」問題で、国会のヤジ「誰が書いたんだよ」→Twitterで「#保育園落ちたの私だ」が大流行
2月15日に匿名ユーザーが書いたブログ「保育園落ちた日本死ね!!!」(はてな匿名ダイアリー)が話題になり、予算委員会で野党が質問したことで、国会の場でも待機児童問題が取り上げられました。
国会で野党議員がブログを読み上げると、議員席から「誰が書いたんだよ」というヤジが飛んだことが報道され、ネットでも話題に。ヤジ報道を受けて、あるTwitterユーザーが「#保育園落ちたの私だ」のハッシュタグを付けて発信しようと提案。これを受けて、「#保育園落ちたの私だ」を付けたツイートが爆発的に増えています。
タグの付いたツイートを見ていくと、深刻な状況が改めて浮かび上がってきます。
「徒歩30分圏内の園全てに落ち、第9志望の保育園になんとか滑り込んだ。第二子妊娠中のつわりで死にそうだったけど、毎日渋谷のスクランブル交差点をもみくちゃにされながら越えて通園した。3ヶ月後にようやく物件が見つかり転居。#保育園落ちたの私だ は他人事じゃない」
「長男0歳での再就職時は保育園満員で無認可へ。次男育休終了時は保育園満員で育休延長。12年前からこんな状態。生活の足を失政に引きずり倒されて、活躍どころか立ち上がれないままの人も大勢いるだろう。 #保育園落ちたの私だ」
「数年前4月生まれの子を預けたいと6月に市役所に行ったら、今年度はたぶん無理ですって言われてショックだった。11月の申し込みしたら来年4月から入れるとは思いますけどって。職員の定数不足で病棟閉鎖になるかと思った。 #保育園落ちたの私だ」
「#保育園落ちたの私だ のタグを見ると、数年前の自分を思い出します。毎日眠れず、うつ状態に近かった。12月から待機して5月の定員柔軟化で入所できたけど、保育園の関係者からは「待機児童解消で質の確保ができなくなっている」という声も。私たち記者も、仕事を失う恐怖はすぐそばにある。」
「#保育園落ちたの私だ 2年前に認可落ちた。激戦の1歳児。 去年、同じ激戦区に住む近所の方は第1子の1歳児、第19希望まで書いて全落ち。 激戦ってなんだよ、何で働きたいというだけで激しく戦わなきゃいけないんだよ!」
記者の知人でも、保育園に落ちてやむを得ず子どもを無認可保育園に入れた人では、会社の給料<保育費で子どもが小学校に上がるまでは生活が苦しくなったという人も。また、子どもを産む前に子どもを産んだ世帯への補助や保育園の待機児童数などをインターネットで徹底的に調べ、一番条件のいいところに引越してから子どもを作ったという人もいます。そこまでしても、抽選に落ちてしまう可能性はあります。
ヤジについては、「誰が書いたかとか本当かとか言い出す国会終わってる」、「誰が書いたとかいう問題じゃないだろ」との怒りの声が多く上がっています。
「女性が輝く社会」など、政策としてキレイな言葉だけを掲げられても、子どもを産んで保育園の抽選に外れたら仕事を辞めざるを得ないという現実は解決しません。
「#保育園落ちたの私だ」のハッシュタグを見ると、子どもがいない人や独身の人、子育てが終わった人のツイートも非常に多く、日本の少子化問題を踏まえて、当事者だけの問題ではないと考える人が多いことがわかります。
この夏は参院選が行われますが、待機児童問題を政策として大きく取り上げる政党があるか、実行する能力がその政党にあるのかも注目したいところです。