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篠山紀信氏×宮沢りえさんの「Santa Fe」の貴重なカットも掲載した「アサヒカメラ7月増大号」の巻頭特集は「ヌードの90年」

[2016/6/13 21:36]

 創刊90周年を迎えた「アサヒカメラ7月増大号」(朝日新聞出版)の巻頭特集は、「ヌードの90年」。2016年6月20日に、980円(税込)で発売されます。

 戦前から平成にかけてヌード写真がどう撮影されてきたかを、グラビアと記事で計53ページでプレイバック。「アートとしても学術的にも貴重なアーカイブ集になっています」とのことです。

 野島康三氏が撮影した戦前の作品から、土門拳氏、大竹省二氏、植田正治氏、立木義浩氏、沢渡朔氏まで一挙公開。秋山庄太郎氏が撮った若きころの女優・関根恵子さん(高橋恵子さん)や、篠山紀信氏が撮った宮沢りえさんも、150万部を超えた写真集「Santa Fe」から貴重なカットが登場します。

 篠山紀信氏のインタビュー「僕がヌードを撮り続けるワケ」では、「どうしてヌードを撮り続けるのか?」や、「最近のヌード写真はどう写るのか?」といった、篠山氏の写真論が語られます。聞き手は写真評論家のタカザワケンジ氏。

 また、スペシャル座談会 渡辺達生×山岸伸×魚住誠一「俺たちのヌード論」では、武田久美子さんの「貝殻ビキニ」など、話題作を次々に世に送り出した「名人」渡辺達生氏、これまで関わった写真集は数百点に及ぶ「達人」山岸伸氏、注目の写真家・魚住誠一氏が、こだわりはもちろんのこと、撮影時のエピソードやテクニック、現場での意外な気遣いなど、写真を撮る人も撮られる人も役に立つ情報が明らかにされます。

 さらに、戦前の名作から90年代までを写真評論家の上野修氏が検証。時代の空気感や流行、風俗……「芸術か、わいせつか」の議論はもちろんのこと、ヌード写真の歴史は法律とモラルの狭間で揺れ動いてきた文化史が、海外事情も交えて解説されています。

[古川 敦]