TVアニメ「くまみこ」最終回の炎上で原作者の吉元ますめさんが謝罪~仙台行きは原作者の発案と明かす
主人公・雨宿まちの可愛さが人気のマンガ「くまみこ」TVアニメ版最終回が「後味が悪すぎる」と炎上した件で、原作者の吉元ますめさんがブログで謝罪しました。
最終回でファンからいろいろな批判があがっていますが、おもなポイントは以下の3点のようです。
(1)原作では仙台に行っていないのにアニメ最終回では仙台に行った(そして逃げ帰った)
(2)都会デビューに挫折した主人公・まちがネットショッピングにいそしむなど引きこもりになってしまうのではと思わせる終わりかた
(3)まちに愛情深く接していたはずのいとこ・良夫(地方公務員)の村のためにはまちを犠牲にしようというキャラクターのブレ
ファンの批判を受けて、TVアニメ「くまみこ」の公式ページでも「原作・月刊コミックフラッパー編集部の正式な許諾を得て、 監督・脚本はじめアニメーション制作スタッフの総意と製作委員会合意の下、 しかるべきプロセスを踏まえて制作されていることをご報告致します。」と説明が公開されました。
原作者の吉元ますめさんも、大事な作品を支持してくれるファンの批判や落胆を無視できなかったようで、7月7日付けのブログで謝罪。最終回の脚本については、原作者として構成会議に出席し、仙台に行く提案をしたことを明かしました。
「最終回の脚本に関してですが、 私も構成会議には参加しており、『最終回どうしましょうね』という相談に『センダイに行けばいいんじゃないですか? センダイでアクシデント起こしたまちを助けるためにナツも車の上を飛び飛び走ったりして、合流してひと盛り上がりして、終わる』というようなこと提案しましたので、もし該当する部分に違和感を感じる方がいましたら私の責任です。申し訳ございません。」
また、吉元ますめさんはTVアニメ版は原作マンガでは表現できないアクションの迫力や、牧歌的な風景などの作画などオリジナル要素も含めて素晴らしい見どころがたくさんあると説明。「それは他ならぬアニメスタッフの皆様の尽力の賜物であり、最後まで頑張って下さった皆さんの仕事に感謝の気持ちを述べさせていただきたいと思います」とアニメスタッフに感謝の言葉を述べています。
ファンの言葉をネットで見ていくと、原作では仙台に行くことを見送ったものの、都会恐怖症を克服しようと努力しようとするマチを周囲があたたかく見守り、まだ発展途上というエンドだったのに比べて、アニメでは都会に出たものの都会恐怖症に負けてしまい、挫折して引きこもるという希望の見えないエンドだったことを悲しんでいるようです。
原作者までが謝罪する騒ぎになるのは、作品に人気がある証拠。主人公・雨宿まちの可愛さが一番の魅力なだけに、続編やスペシャル版があるとしたら、まちの笑顔が見られる展開があればファンの心を癒やすことができるのではないでしょうか。