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SMEが好きなだけ罵倒してもらえる人工知能「罵倒少女」のβ版を公開~井上麻里奈さんの声で、黒髪の美少女・素子が罵倒

[2016/8/4 16:39]

 ソニー・ミュージックエンタテインメントと言語理解研究所が4日、対話型人工知能(AI)「PROJECT Samantha(プロジェクト・サマンサ)」を共同開発し、架空キャラクターとのコミュニケーションを実現し、8月15日までの期間限定で、イラストSNS「pixiv」上でβサービスを開始したと発表しました。

 今回のβサービスでは、カイカイキキ所属のクリエイターmebae氏の「罵倒少女」の「素子(もとこ)」をAI化。声は井上麻里奈さんが担当。ユーザーの入力に対し、考えて応答するAIで、テキストだけではなく、スタンプやボイスメッセージで反応することがあります。

 PCおよびスマホに対応し、利用にはpixiv IDが必要です。

 「PROJECT Samantha」は、言語理解研究所が開発した対話型人工知能エンジン「K-laei」を利用し、人格データをAI化することにより、様々なサービスシステム内で、コミック、アニメ、ノベルズなどに登場する架空のキャラクターたちとの会話コミュニケーションを実現するもの。なお、本サービスの開始は2017年を予定です。

 「K-laei」は自然言語理解システム(NLU)とマシーンラー ニング(NLP)をハイブリッド化した知識駆動型AIで、数百億パターンの感情、感性等を記憶した大規模知識(GAIA、URANUS)と、言語理解エンジン群(Semantic Substance Sampler)で構築されています。ユーザーの意図を推論したり、対話の状況から動的に感情が変化するなど、利用者との対話から学習・進化していくそうです。

 罵倒少女は、カイカイキキに所属するクリエイター「mebae」氏によるオリジナルコンテンツで、黒髪の美少女・素子(もとこ)が様々なシチュエーションで罵倒し、「#罵倒少女」と共に投稿される一連のイラストは、twitterやpixivで話題になっています。8月10日には、KADOKAWAより書籍も発売されます。

[古川 敦]